
▲ミルコ騎手がフリームファクシと挑んだ根岸Sを回顧(ユーザー提供:淳。さん)
2月2日に東京競馬場で行われた根岸ステークス。ミルコ騎手とフリームファクシは6着となりました。今回は調教から当日の馬場、ゴールまでの位置取りなどを詳細に振り返ります。
結果にはショックながらも「一生懸命だし、可愛いし…」と、フリームファクシに感じる魅力と評価は変わらないミルコ騎手。話題の一戦について、率直な想いを語ります──。
(取材・構成=森カオル)
根岸S当日の東京競馬場は「すごく力が必要なダートだった」
──根岸Sのフリームファクシは6着。ミルコさん、落ち込んでいるだろうなぁとは思ったのですが…。
ミルコ 気持ちいい報告ができなくてごめんなさい。いろいろあったね、根岸Sは。まずひとつは、とってもスピードがある馬だから、やっぱり芝スタートのほうが有利ですね。
──勝ったコールドムーンSとすばるSはともに中京のダート1400mで、スタートから150mくらいは芝コースを走る形態でしたね。
ミルコ そうです。芝スタートだとスピードの乗りが早いね。あと、レース後のコメントでも話したけど、日曜日の東京のダートは思ったより深かったというか、硬かったというか、重かったというか。返し馬のときから馬が気にしていました。たぶん、時期的に凍らないような処理をしていたね。
──JRAのホームページによると、1月30日に凍結防止剤が散布されていますね。砂に粘りが出て、重くなるという。
ミルコ そう。ちょっと雨が降って稍重だったけど、普通の稍重とも乾いたダートとも全然違って、すごく力が必要なダートだった。でもそれは、ほかの馬にとってもそうですね。走る条件はみんな一緒。
──そうですね。スピード優位のフリームファクシにとっては、厳しい馬場だったということ。
ミルコ 昨日はゲートのなかでソワソワして、スタートもあんまり上手に出られなかったこともあるけど、とにかく全然