スマートフォン版へ

「僕が所有して、僕の手で乗馬にしたい」──川田将雅を突き動かしたミッキーメテオ、自らの手でリトレーニングを施すまでの背景を語る

  • 2025年05月29日(木) 18時03分
“VOICE”

▲川田騎手がミッキーメテオと描く夢とは(撮影:福井麻衣子)


川田騎手が今年に入り、現役時代にともに勝利を挙げたミッキーメテオを引き取ったことが話題になりました。「乗馬を僕自身の手で育てたい」と思っていたという川田騎手。“メテオ”を引き取るまでの経緯と、彼と描く夢を明かしてくれました。

後半には、いよいよ今週末に迫った競馬の祭典・日本ダービーについても。川田騎手にとっての“ダービー”とは一体どのようなものなのかに迫ります。今回もコンビを組むエリキングの皐月賞レース後の「ダービーで改めて…」の真意とは──。

(取材・構成=不破由妃子)

「適度にやる気がなかった(笑)」が決め手


──川田さんのインスタをチェックしているファンのみなさんはすでにご存じかと思いますが、一昨年の中山グランドジャンプの2着馬で、今年に入って競走馬登録を抹消したミッキーメテオを引き取ったそうですね。そこに至るまでの思いや、今後の展開などを教えていただければと思いまして。

川田 2020年当時は中内田厩舎にいた馬で、けっこう僕も乗っていた馬なんです(2020年から2021年にかけて7回騎乗)。僕が乗って最後の勝ち鞍を挙げたのは、2021年の2月、阪神の1勝クラスでしたけど、それ以前から中内田調教師には「引退後は俺が引き取る」と伝えていて。

──えー! そんなに前から決めていたんですか?

川田 そうです。乗馬に向いてそうだったから。

──乗馬に向いている馬を探していた?

川田 いつの頃からか、僕が関わらせていただいた馬のなかから乗馬に適している馬を見つけて、乗馬用の馬として僕自身の手で育てたいなぁと漠然と思っていたんです。そして、ミッキーメテオを知るほどに「この馬だな」と。

──ダートの中距離と芝の2200m、2400mなどで堅実な走りを見せていた馬ですが、乗馬に適していると判断したのは、やはり気性的なところ?

続きはプレミアムサービス登録でご覧になれます。

登録済みの方はこちらからログイン

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

1985年10月15日、佐賀県生まれ。曾祖父、祖父、父、伯父が調教師という競馬一家。2004年にデビュー。同期は藤岡佑介、津村明秀、吉田隼人ら。2008年にキャプテントゥーレで皐月賞を勝利し、GI及びクラシック競走初制覇を飾る。2016年にマカヒキで日本ダービーを勝利し、ダービージョッキーとなると共に史上8人目のクラシック競走完全制覇を達成。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング