前走クラスに注目
毎日王冠は、どちらかというと堅い重賞だと思っていたほうがよいだろう。外枠馬でも不利にならないなど、紛れが少ないコースのせいかもしれない。
過去10年の単勝オッズ別成績を見ても、単勝20倍以上だった馬は[0-0-1-61]と全滅に近い。これまでに一定以上の実績を作り、ファンに認められていないと駄目だということになる。
単勝20倍未満の馬について掘り下げてみると、前走国内GII・GIIIから来た馬が単複とも回収率100%を超えているのに対し、前走GI組は[6-6-4-13]の複勝率55.2%と好走する率は高いものの、人気にもなるので回収率は単49%・複88%に留まる。
複勝率も含め数字を下げているのが前走10着以下の馬たちで、着度数は[0-1-0-4]。前走GI組ならなんでもよいというわけではなく、大敗組は避けたいということになる。
そうなると、今年はサトノシャイニングしか残らない。登録馬中、前走GI組の残り2頭は前走12着と13着だ。
サトノシャイニングは人気になる馬なのであまり心躍らない話になるが、今年は前走GII・GIIIの1〜3着馬がチェルヴィニアだけ。前走がGIIで過去にGIや定量GIIで連対歴があったイスラボニータ・リアルスティール・ディサイファのような存在もいない。人気馬にとってはやりやすい状況だ。
先述したように毎日王冠は単勝20倍以上馬の馬がほとんど走っていないレースでもある。好配当に向け頑張るとしたら、単勝15〜20倍の馬から1頭を選び、サトノシャイニングと軸2頭マルチを展開するといった形だろうか。