こちらのコラムでは、俺プロ出身のYUTA氏が当週の重賞有力馬を診断。「あり」か「なし」かの2択でジャッジします。
今週YUTA氏が注目したのは、京都競馬場で行われる京都大賞典(GII)。実力派の見解を、ぜひ予想の参考にお役立てください!
今年は多頭数というのもポイント
まずはコースの特徴について。
京都芝2400mは4コーナー奥のポケットからのスタートで、1コーナーまでの距離が約600mと非常に長いので、前半3Fはペースが上がりやすい傾向にある。1コーナーに入って以降は落ち着いたペースとなるが、3コーナーの坂の下りからペースアップしてロングスパート勝負になることが多く、持続力が問われやすいコースとなっている。
次にレース傾向について。
天皇賞(秋)やジャパンC、エリザベス女王杯といったGIへ向けてのステップレースということもあり、実績上位馬が順当に好走することが多い。
上の表は阪神開催だった年を含む過去10年の前走クラス別成績をまとめたものだが、前走GI組の好走率が抜けて高くなっているのが見て分かる。ただ、その中でも4番人気以内だった馬が[4-5-5-9]と好成績であるのに対し、5番人気以下は[1-2-1-17]とあまり目立った成績ではないことから、基本的には人気馬の方を重視すべきと言える。
また、京都大賞典は例年少頭数になることが多いレースだが、今年は特別登録の段階で19頭もいるように、多頭数で行われるということもポイントとなってきそう。そこで、過去10年において14頭立て以上で行われた年(阪神開催は除く)の傾向について見てみようと思う。
まず枠順の傾向だが、1~4枠が[2-2-3-22]、5~8枠が[2-2-1-29]と内枠の方が若干好走率は高くなっているが大きな差ではなく、さらに、改修後の京都芝外回りコースは外枠の好走も多くなっているので、想定される展開や当日の馬場次第で柔軟に対応するという形が得策となりそう。
次に、3角での位置取り別成績についても見てみると、以下の表のようになる。
好走率という点では先行馬の方に分があるが、多頭数でペースが流れやすいということもあり、9番手以下から6頭も馬券圏内に絡んできているのは注目すべきポイント。好走馬の多くが人気馬ではあるものの、開幕週だからと言って差し馬を簡単に軽視するのは危険と言えそうだ。
以上のことをふまえて今年のメンバーを見てみると、典型的な逃げ馬こそ見当たらないが、ロングスパート勝負に持ち込みたいサンライズアースがいるので、良い脚を長く使えそうなタイプを重視して狙っていきたい。
【上位人気想定馬ジャッジ】