
▲“ぶっちぎり三銃士”を川田騎手が語る((c)netkeiba、撮影:小金井邦祥)
8月から9月にかけて、中内田充正調教師と川田将雅騎手の黄金タッグで3頭のダート馬が衝撃のデビューVを挙げました。8月31日のマテンロウダビンチが6馬身差、9月6日のマグナヴィクトルが大差、9月14日のウェイニースーが7馬身差。今回はそんな“ぶっちぎり三銃士”についての話題をお届け。
それぞれタイプは違えど、「大きなポテンシャルを秘めた逸材」と川田騎手は評します。各馬の今後にますますの期待が膨らみます。そのなかでも、川田騎手をもって「本当に優等生」と言わしめる一頭とは一体──。
(取材・構成=不破由妃子)
マグナヴィクトルは「とんでもない馬」
──8月31日のマテンロウダビンチが6馬身差、9月6日のマグナヴィクトルが大差、9月14日のウェイニースーが7馬身差。今年の中内田厩舎からは、とんでもないダート馬たちが続々デビューしましたね。今回は、この『ぶっちぎり三銃士』について、それぞれの強さをお聞きしたいなと。
川田 この3頭に関しては、早い段階で「レベルの高いダート馬が3頭いる」と調教師から聞いていました。どの馬も期待通りの走りで初戦を飾ってくれましたね。
──しかも、3頭揃って100万ドルホース。とはいえ、セレクトセールの高額馬たちを思うと、安い気がしちゃいますが。
川田 しっかり高額馬ですよ。初めて厩舎に入ってきたときにちゃんと動きを確かめて、3頭とも「ああ、これは」となった。その馬たちが、たまたま3週連続デビューとなるタイミングだったということですね。
──どこまでも夢が広がる3頭ですが、個人的に一番衝撃的だったのがマグナヴィクトル。阪神ダート1400mの新馬戦で、2着に1.8秒差なんていう大差勝ちはちょっと記憶にない。しかも、最後までほぼ馬なりというか、直線も軽く動かした程度でしたよね。
川田 あの馬はね、