
▲7年目・原優介騎手の現在地とは(撮影:下野雄規)
3月21日のフラワーC(スマートプリエール)で待望の重賞初制覇を果たし、勝利インタビューでの「お待たせしました」という言葉でファンを沸かせた原優介騎手。人気薄を上位に持ってくる手腕から“穴男”としても支持を集める若き勝負師は、大きなタイトルを手にしたことで精神的な余裕と「フルモデルチェンジ」とも言える確かな進化を感じています。
今週は、アネモネSで自ら切符を掴み取ったルールザウェイヴとのコンビで、牝馬クラシック一冠目・桜花賞に挑戦。気性的な難しさを抱えながらも高いポテンシャルを秘める相棒との臨戦過程や、GI制覇へと向かう熱い野望を伺いました。
(取材・構成=伊藤大智)
「脳汁が出てました(笑)」待望の初タイトルで得た精神的余裕
──原騎手といえば先日、フラワーCで初重賞制覇を挙げられました。レース後の「お待たせしました」という一言が印象的でしたが、改めてゴール板を駆け抜けた瞬間の率直なお気持ちを教えてください。
原 乗っている感触としては結構ちぎっている感じでした。残り200mからゴール板を過ぎるまで少し気配は感じていましたけど、交わされる気はしなかったです。最後はイクシードが迫ってきていましたけど、見た目以上に離している感覚でした。逆に言えば一所懸命になって周りが見えていなくて…。脳汁が出てました(笑)。
もっと言えば、向正面から「ワンチャンあるな」と思っていて、パトロールビデオを見てもらえれば分かると思いますが、向正面でずっと左後ろを見ているんです。仕掛けたいタイミングで動けないと詰まってしまうので、他の馬が来ないかだけを警戒していました。それだけが心配になるくらい手応えが良かったです。

▲「脳汁が出ていた」という最後の直線(撮影:下野雄規)
──デビュー7年目、重賞挑戦45戦目で掴んだ初タイトルです。勝ったことで、ご自身のメンタルの変化や肩の荷が下りたような感覚はありましたか?
原 実際に勝ってから1週間乗りましたけど、