こちらのコラムでは、俺プロ出身の奇才・のれん氏が当週の重賞注目馬を公開。ただ強いというだけでなく、馬券で期待値がとれそうな「妙味ある馬」を紹介していただきます。
今週のれん氏が注目したのは、京都競馬場で行われる天皇賞(春)(GI)。実力派の見解を、ぜひ予想の参考にお役立てください!
今年は人気馬に逆らいにくいような印象か
天皇賞(春)は権威あるレースであることは間違いないが、3200mという距離から近年はいわゆる王道路線からは外れてしまっていた。
その証拠にいわゆる秋古馬三冠レースで前年3着以内に入った馬の出走は2020年代に入ってから2022年ディープボンドと2023年ボルドグフーシュだけ。2010年代は2018年まで毎年のように複数頭が出走していたことを考えると、ここのところでよりスペシャリスト化が進んだと言えるだろう。
先日吉田照哉氏のインタビュー記事内で『春の天皇賞を勝つと種牡馬価値が下がる』という旨の発言があり話題になっていた。その是非はともかく、使う側がそういった認識なのだからトップホースが出走してこなくなったのは当然か。
そんな中で今年は大阪杯を制したクロワデュノールが出走予定。2000〜2500m級の王道路線で実績を持つトップホースが出走してくるのは2017年のキタサンブラック・サトノダイヤモンド辺りまで遡るが、当時はその年にジャパンCを制することになるシュヴァルグランと共に3頭で馬券内を占めた。4着アドマイヤデウスとは僅差だったがその後ろは離れていて、3着サトノダイヤモンドは内有利馬場で8枠15番から外を回らされていたことを考えれば後続との力の差は大きかった。
やはり根本的に中距離のトップホースは能力が高く、時代のトップホースが出走していた1996〜2002年辺りは毎年のように堅い決着となっていた。オルフェーヴルやゴールドシップのように気性的にポカがあるタイプならともかく、そういった面がない馬ならば順当に好走を期待できる。
ただクロワデュノールを除いたメンバーはこの距離を得意としているような馬ばかり。中距離からの転戦馬はアメリカ遠征を取りやめたシンエンペラーと、宝塚記念を予定している僚馬シェイクユアハートと使い分けの側面がありそうなタガノデュードに9歳のエヒトと訳ありな馬ばかり。やはり宝塚記念との間隔が昨年から2週間短くなったことで、宝塚記念も狙う馬にとって天皇賞(春)に出走するメリットはより薄くなったと言っていいはず。
そうなると長距離GIですでに実績を残しているようなリピーターは強い。近年天皇賞(春)で馬券になった経験がある馬は、年齢を重ねて衰えが顕著で人気を落としている。そのような馬を除けば基本的に好走している。
昨年はまずい騎乗だったジャスティンパレスと、直接影響があったかどうかは不明だがレース後に繋靭帯炎を発症していたことが判明したブローザホーンで結果は出なかったが、宝塚記念の開催時期変更でこの傾向はより加速するはず。
これまでの内容を総合すると、今年は人気馬に逆らいにくいような印象を受ける。