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ドリパス似の好配合ウェディングフジコ

  • 2006年12月19日(火) 23時48分
シャドウタウン(牡 栗東・大久保龍志 父フレンチデピュティ、母マルカパール)
 母マルカパールはJRA・2勝だが、その全兄にイサオヒート(04年平安S-GIII・4着)、2代母がディスコホール(92年報知杯4歳牝馬特別-GII、91年3歳牝馬S-GIII)というまずまずの良血。「フレンチデピュティ×サンデーサイレンス」という組み合わせからはライラプス、アンブロワーズと2頭の重賞勝ち馬が出ている。芝・ダート兼用のマイラーで仕上がりは早そう。

ヒカルダイヤモンド(牝 美浦・栗田博憲 父アグネスタキオン、母クラクエンレディー)
 母はJRA2勝で、その半弟にトウカイアロー(準OP)がいる。「アグネスタキオン×トニービン」はショウナンタキオン(05年新潟2歳S-GIII)を出した組み合わせ。アグネスタキオン産駒は素軽いスピードを持っている半面、底力にやや物足りなさがある。母系にスタミナ血統を入れ、父の弱点を補ったものが出世する傾向が見られる。本馬の母は「トニービン×リアルシャダイ」とスタミナ十分。高い潜在能力を感じる。

ウェディングフジコ(牝 美浦・戸田博文 父フジキセキ、母ウェディングハニー)
 母ウェディングハニーは現役時代、府中牝馬S(GIII)3着などの成績がある。本馬は「フジキセキ×トニービン」という組み合わせで、これはドリームパスポート(06年神戸新聞杯-GII、06年きさらぎ賞-GIII、06年ジャパンC-GI・2着、06年皐月賞-GI・2着)と同じ。また、母系にPrincely Giftを持つ配合はフジキセキ産駒のニックスで、数々の重賞勝ち馬を誕生させている。本馬とドリームパスポートは、母の父がトニービンで、なおかつ母系の奥にPrincely Giftを持つという点が共通している。素質十分。

ゲイルスパーキー(牡 美浦・古賀慎明 父サクラバクシンオー、母フェイムオブラス)
 母フェイムオブラスはCBC賞(GII)の勝ち馬で、その全兄にはダイワゲーリック(89年ラジオたんぱ賞-GIII)がいる。地味ながら良質のものを伝える牝系で、本馬の半兄にはチョウカイスピード(準OP)、チョウカイミッキー(1000万下)、チョウカイキセキ(1000万下)などがいる。コンスタントに走る血統なので、サクラバクシンオーを父に持つ本馬も確実に走ってくるだろう。

デマントイドリバー(牡 栗東・角居勝彦 父Unbridled's Song、母Crystal River)
 半兄Ocean Terraceはエルカミノリアルダービー(米G3)の勝ち馬。母Crystal Riverはアメリカでステークスを含めて7勝を挙げ、その半兄にはカナダの最優秀古牡馬に選ばれたLets Go Blueがいる。母系の質は高い。本馬の父Unbridled's Songはアグネスソニック(02年NHKマイルC-GI・2着)などの父として知られている。芝・ダート兼用のマイラーで、初戦から能力を全開するタイプ。

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68年生まれ。血統専門誌『週刊競馬通信』の編集長を務めたあと97年からフリー。現在は血統関係を中心に雑誌・ネットで執筆活動を展開中。 関連サイト:栗山求の血統BLOG

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