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ダート新馬戦は鉄板、ダノンフレンドリー

  • 2006年12月26日(火) 23時48分
ダノンフレンドリー(牡 美浦・萩原清 父Mr.Greeley、母Friendly Dame)
 母Friendly Dameは米2勝。その半姉Cat's Careerは米G3を勝っている。父Mr.Greeleyは、Gone Westを経てMr.Prospectorにさかのぼる系統で、日本ではミスパスカリ(05年マーメイドS-GIII・3着)、グリーリーランド(準OP)などが走っている。スピード豊かで仕上がりが早く、新馬戦の成績は抜群。とくにダート新馬戦では連対率67%と圧倒的な実績を誇る。この条件に出走してきたら買いだ。

アイスカービング(牝 美浦・二ノ宮敬宇 父サクラバクシンオー、母エレガントレガーロ)
 サクラバクシンオーには代表的な2つのニックスがある。(1)母系にニジンスキーを持つ。(2)母系にチャイナロックを持つ。当然、(1)と(2)を併せ持つ馬は大成功している。過去、JRAで出走した11頭中8頭が勝ち上がり、そのなかにはショウナンカンプ(02年高松宮記念)、シーイズトウショウ(重賞5勝)などが含まれている。本馬はまさにこのパターン。母エルガントレガーロは重賞にも出走した経験を持つ。マイル以下の芝で活躍するだろう。

シャインウェーヴ(牡 栗東・角居勝彦 父スペシャルウィーク、母シルバーコースト)
 半兄クリアーザコーストは準OP、半姉サンデーサンライズは1000万下まで出世した。本馬の父はスペシャルウィーク。母系にDeputy Ministerを持つスペシャルウィーク産駒は成功しており、タッチザピーク(紅梅S)、イアオニードル(準OP)などが出ている。おそらく1400〜2000mあたりを得意とし、芝・ダートの双方で走れるだろう。

ピサノアキヅキ(牡 栗東・河内洋 父Dixieland Band、母Glint in Her Eye)
 母Glint in Her Eyeはアラジを父に持ち、現役時代は7戦未勝利と凡庸な競走馬だったが、ディープインパクトの半姉という良血。これは注目に値する。父が力馬タイプのDixieland Bandなので、ディープのような瞬発力を武器とするタイプとは違い、芝よりもダートで本領を発揮するだろう。底力がありマイル以上がベスト。ダ1800mで強そう。

ミレニアムカースル(牡 美浦・大久保洋吉 父サクラバクシンオー、母ミレニアムポップ)
 母ミレニアムポップは15戦1勝の下級条件馬だったが、「Bering×Niniski」という重厚なステイヤー血統で、いかにもスピードタイプの種牡馬に合いそうなタイプの繁殖牝馬だ。本馬は父が快速サクラバクシンオーなので、その条件に合致している。バクシンオーは母系にNijinskyを持った繁殖牝馬と好相性を示しており、Nijinsky系のNiniskiを抱えるミレニアムポップはフィットするはず。マイル以下で活躍する芝馬だろう。

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68年生まれ。血統専門誌『週刊競馬通信』の編集長を務めたあと97年からフリー。現在は血統関係を中心に雑誌・ネットで執筆活動を展開中。 関連サイト:栗山求の血統BLOG

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