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良血マル外エポカローザに大物感

  • 2007年02月06日(火) 23時46分
エポカローザ(牝 栗東・池江泰郎 父El Prado、母Marlene Kelly)
 04年6月のタタソールズ・ブリーズアップセールにおいて12万ギニー(=12万6000ポンド=当時のレートで約2500万円)で落札された。母Marlene Kellyは不出走馬だが、その半妹にUrban Sea(93年凱旋門賞-G1)、半弟にKing's Best(00年英2000ギニー-G1)、甥にGalileo(01年英ダービー-G1、01年愛ダービー-G1、01年キングジョージ6世&クイーンエリザベスS-G1)などがいる超良血。父El PradoはSadler's Wells系ながら北米でチャンピオンサイアーに輝いた名種牡馬。本馬はGalileo(父Sadler's Wells)に配合構成が似ている。ダートのほうがいいタイプかもしれないが大物感十分。

オペラアンドワルツ(牝 美浦・手塚貴久 父グランドオペラ、母テラミス)
 一見地味な配合だが、メイセイオペラ(99年フェブラリーS-GI、99年帝王賞-GIなど多数の重賞を制覇し、99年のNAR年度代表馬に輝く)の全妹にあたる。父グランドオペラはRahy、Singspielの半兄で、良血が強すぎるせいか、非主流血脈の牝馬との間に優れた産駒を出している。「タクラマカン×オフィスダンサー×シーフュリュー」の母テラミスは、その条件を満たしている。馬のデキがよければ期待できる。

シルクプリズム(牝 美浦・武藤善則 父アグネスタキオン、母ラクレジア)
 半兄ソニックルーラー(父Barathea)は500万条件馬だが、父がアグネスタキオンに替わって期待できる。アグネスタキオン産駒は母系にしっかりとしたスタミナの入ったものが出世する傾向が見られ、本馬は2代母の父がTroy(英・愛ダービーなどG1を4勝したスタミナタイプ)なので期待が持てる。母の兄弟にAir Marshall(00年グレートヴォルティジュールS-英G2)、Break Bread(ラフォルス賞-仏G3)がいる良血だ。

スウォードギフト(牡 美浦・武藤善則 父サクラバクシンオー、母アンクション)
 2代母プランスは名種牡馬Caerleonの全妹という良血。これにPrivate Accountを付けて母アンクションが誕生した。本馬の半兄にはスウォードキャット(準OP)がいる。母系にNijinskyを持つサクラバクシンオー産駒はニックスで、ショウナンカンプ(高松宮記念など重賞3勝)、シーイズトウショウ(CBC賞など重賞5勝)など多数の活躍馬が出ている。芝・ダート兼用のスピードタイプ。

チェスナットマン(牡 栗東・高橋隆 父マヤノトップガン、母メイケイシラオキ)
 「マヤノトップガン×サンデーサイレンス」の組み合わせは、少ない産駒からプリサイスマシーン(スワンSなど重賞3勝)、ワキノカイザー(準OP)が出ており成功している。また、母系にNijinskyを持つマヤノトップガン産駒には、チャクラ(03年ステイヤーズS-GII、04年目黒記念-GII)、マイネルイェーガー(03年スプリングS-GII・3着)、先日の新馬戦を大楽勝したオーシャンエイプスなどがいる。配合の水準は高い。芝・ダート兼用の中距離タイプ。

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68年生まれ。血統専門誌『週刊競馬通信』の編集長を務めたあと97年からフリー。現在は血統関係を中心に雑誌・ネットで執筆活動を展開中。 関連サイト:栗山求の血統BLOG

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