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抜群の将来性エポカブラヴァ

  • 2007年02月20日(火) 23時48分
エポカブラヴァ(牝 栗東・平田修 父Point Given、母Aucilla)
 2005年のキーンランドセプテンバーセールで26万ドルの値がついた。落札者はノーザンファーム代表の吉田勝己氏。父Point Givenは現役時代に米年度代表馬に輝いた名馬で、母AucillaはギャロレットH(米G3・ダ8.5F)の勝ち馬。本馬はパーソナルエンスンH(米G1・ダ10F)を勝ったPassing Shotの半妹にあたる。Relaunch 4×2というクロスはなかなか大胆だ。母系のスタミナ血脈は競走馬としての奥行きを増す作用があるので好感が持てる。基本的にはダート中距離を得意とするが、芝にも対応できそう。

ガイアティアラ(牝 美浦・清水英克 父ブライアンズタイム、母アンメロディー)
 「ブライアンズタイム×Caerleon」という組み合わせはトレジャー(04年目黒記念-GII・2着、01年セントライト記念-GII・2着)と同じ。母系にVaguely Nobleを持つブライアンズタイム産駒からはマヤノトップガン(年度代表馬)、チョウカイキャロル(94年オークス-GI)、エリモダンディー(98年日経新春杯-GII)、ニシノナースコール(05年秋華賞-GI・3着)などの活躍馬が出ている。全兄コウチブライアンは出世できなかったが、配合がいいので本馬でリベンジを期待。

クルックス(牝 栗東・角居勝彦 父Fusaichi Pegasus、母Kirov Premiere)
 2006年4月に豪シドニーで行われたイングリスイースターイヤリングセールで40万豪ドルの値がついた。落札者はノーザンファーム代表の吉田勝己氏。シーザリオ(05年オークス-GI、05年アメリカンオークス-G1)の半妹で、父はスペシャルウィークからケンタッキーダービー馬Fusaichi Pegasusに替わった。母Kirov Premiereはシーザリオが活躍する以前の03年に、トリッキーコード(ハットトリックの母)などと一緒にオーストラリアに渡った。本馬は芝・ダート兼用の中距離タイプだろう。

ゲイルハリケーン(牡 美浦・田中清隆 父タイキシャトル、母シーズアン)
 母シーズアンは2歳時に英ニューマーケットでチェヴァリーパークS(G1・芝6F)を勝った。現4歳のビーオブザバン(父King's Best)は松田国英厩舎に所属し、はなみずき賞(500万下)を勝つなど8戦2勝という成績を残している。本馬はタイキシャトルが父。父系にあるNijinskyと母系にあるRed Godはニックスの関係にあるので配合的にも期待が大きい。マイル以下で活躍するだろう。

ポッシェ(牝 栗東・中村均 父ジャングルポケット、母キョウエイワンダー)
 「ジャングルポケット×サンデーサイレンス」という組み合わせ。これはフサイチホウオー(重賞3勝)、トーセンキャプテン(こぶし賞)と同じで、勝ち上がったジャングルポケット産駒の半数(4頭)がこの組み合わせだ。連対率は44.4%ときわめて優秀。本馬の場合、欲をいえば母系の奥にTom FoolまたはNijinskyといった血が欲しかったが、「Irish River×Mr.Prospector」が2代母なら悪くない。1600〜2000mがベストの芝馬。

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68年生まれ。血統専門誌『週刊競馬通信』の編集長を務めたあと97年からフリー。現在は血統関係を中心に雑誌・ネットで執筆活動を展開中。 関連サイト:栗山求の血統BLOG

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