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菊花賞戦線で浮上期待グランプリヨロシク

  • 2007年02月27日(火) 23時46分
アスカ(牝 栗東・小野幸治 父アフリート、母ツバキヒメ)
 全兄スピニングアローはパワフルなスピードを武器に中央ダート短距離で6勝を挙げ、準OPまで出世した。父アフリートはNijinskyを抱えた繁殖牝馬と相性がよく、過去にプリモディーネ(99年桜花賞-GI)、プリエミネンス(ダート重賞8勝)、ビッグウルフ(03年ジャパンダートダービー-GI)をはじめ多数の活躍馬を輩出している。本馬は母の父がマルゼンスキーなのでこのパターン。手堅く活躍するだろう。

クィーンスプマンテ(牝 美浦・小島茂之 父ジャングルポケット、母センボンザクラ)
 父ジャングルポケットは初年度産駒となる今年の3歳世代がブレイク。フサイチホウオー(重賞3勝)、トーセンキャプテン(07年アーリントンC-GIII)、タスカータソルテ(07年福寿草特別-500万下)が重賞戦線を賑わせている。母センボンザクラは準OPで活躍した馬で、「サクラユタカオー×ノーザンテースト」のニックスを持つ。母系にノーザンテーストを抱えたジャングルポケット産駒にはタスカータソルテがいる。Hyperionがしっかりと下支えした好配合馬。府中コースで本領発揮か。

グランプリヨロシク(牡 栗東・松元茂樹 父ダンスインザダーク、母レイサッシュ)
 母レイサッシュはステイゴールド(01年香港ヴァーズ-G1、01年ドバイシーマクラシック-G2)の半妹、レクレドール(04年ローズS-GII、05年クイーンS-GIII)の半姉にあたる良血。母系にディクタスとノーザンテーストを併せ持つダンスインザダーク産駒は大成功しており、ツルマルボーイ(04年安田記念-GI)、マッキーマックス(06年ダイヤモンドS-GIII)、チョウサン(05年青葉賞-GII・4着)などが出ている。菊花賞戦線で頭角を現してほしい好配合馬だ。

ストームホイッスル(牝 美浦・藤沢和雄 父ブライアンズタイム、母ラークホイッスル)
 母ラークホイッスルは96年のカナダ最優秀2歳牝馬に輝いた名牝。すでに繁殖牝馬としてペニーホイッスル(04年フェアリーS-GIII・2着、06年東京新聞杯-GIII・5着)を送り出している。本馬はブライアンズタイムが父。芝・ダート兼用の中距離タイプで、母系の奥には底力にあふれるスタミナ血統が入っているので好感が持てる。仕上がりも早いだろう。

ダンツモイライ(牝 美浦・伊藤伸一 父アグネスタキオン、母セレスティーナ)
 「アグネスタキオン×フォーティナイナー」という組み合わせ。母セレスティーナは未勝利馬だが、その半姉にサマニベッピン(95年阪神牝馬特別-GIIなど重賞3勝)、半弟にダンツキッチョウ(05年青葉賞-GII)がいる。2代母レイホーソロンは桜花賞4着馬で、サンエイソロン(重賞4勝)の全妹にあたる。母のファミリーはきわめて優秀で、これにアグネスタキオンを付けて誕生したのが本馬。高確率で走ってくるだろう。母の父がフォーティナイナーなのでダート適性もある。

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68年生まれ。血統専門誌『週刊競馬通信』の編集長を務めたあと97年からフリー。現在は血統関係を中心に雑誌・ネットで執筆活動を展開中。 関連サイト:栗山求の血統BLOG

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