グラディウス(牡 栗東・友道康夫 父フサイチコンコルド、母ホールオブフェーム)
中山記念(GII)2連覇、毎日王冠(GII)など7つの重賞を制したバランスオブゲームの全弟。母ホールオブフェームはJRA2勝馬だが、2代母ベルベットサッシュはサッカーボーイ(88年マイルCS-GI、87年阪神3歳S-GI)の全妹、ゴールデンサッシュ(ステイゴールド、レクレドールの母)の全姉にあたる良血。活力のある牝系に属しているので、バランスオブゲーム級とはいかないまでも、重賞戦線に乗れる程度の活躍は十分に期待できる。
カネトシソレイユ(牡 栗東・矢作芳人 父French Deputy、母Cloudy Skies)
豪州産馬なので北半球産馬に比べると誕生日が約半年遅い(9月30日生)。06年のイースターイヤリングセールで7万豪ドル(約600万円)の値がついた。日本からシャトル種牡馬としてオーストラリアに渡ったフレンチデピュティの産駒で、2代母It's in the Airは米2歳牝馬チャンピオンに輝いた名牝。母の父がSadler's Wellsなので底力もありそう。
スウィフトレディー(牝 栗東・田島良保 父フジキセキ、母エマーズロッカ)
母は大物こそ出さないが、堅実に勝ち上がる産駒をコンスタントに送り出す能力がある。半兄メイショウジーゲンは2戦1勝(2着1回)の素質馬で、未勝利戦を勝った際はタガノバスティーユ(06年ファルコンS-GIII)、テンシノゴールド(06年セントライト記念-GII・4着)に先着している。母系にMr.Prospectorを含んだフジキセキ産駒は成功しており、本馬も確実に走ってきそう。
トップチョイス(牝 栗東・橋口弘次郎 父Cryptoclearance、母Her Secret)
Carmandia(06年トップフライトH-米G2)の半妹にあたる。父CryptoclearanceはFappianoを経てMr.Prospectorにさかのぼる系統で、日本ではあまり馴染みのない種牡馬だが、アメリカではVictory Gallop(米古牡馬チャンピオン)、Volponi(02年BCクラシック-G1)などを輩出している。本馬はMr.Prospector 3×3というインブリードを持ち、スピード豊かなアメリカ血統が集められているので、芝・ダートを問わず短距離では強そう。
ヒカリベルサイユ(牝 栗東・谷潔 父タニノギムレット、母モンレーブ)
父タニノギムレットは日本ダービーを制した名馬。初年度産駒からウオッカ(06年阪神JF-GI)、ゴールドアグリ(06年新潟2歳S-GIII)、アブソリュート(2戦2勝)を送り出し、種牡馬としても俄然注目を集める存在となっている。Hyperion色の強い繁殖牝馬と相性がいいので、母の父タマモクロス(Hyperion3本)の本馬は期待が持てる。母系にテスコボーイとテューダーペリオッドを併せ持つ配合はウオッカと同じ。血統そのものは地味だがおもしろい。