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フサイチパンドラの4分の3弟、エクスプレスワン

  • 2007年10月16日(火) 23時46分
 ダノンゴーゴー(牡 栗東・橋口弘次郎 父Aldebaran、母Potrinner)
 母Potrinnerはアルゼンチン産で、現役時代にミルギニーズ(亜G1)、フランシスコJベアスレイ賞(亜G2)を制した。その兄弟姉妹にはポトリザリス(アルゼンチンダービー、アルゼンチンオークスを制した女傑。ディアデラノビアの母)を初め4頭のGレース優勝馬がいるという超良血馬。これに、米チャンピオンスプリンターに輝いたAldebaran(Mr.Prospector系)を掛けて誕生したのが本馬。スピード豊かなマイラーで、本質的にはダート向きだが、芝もこなす可能性がある。

 ピサノエミレーツ(牡 美浦・藤沢和雄 父ブライアンズタイム、母ネームヴァリュー)
 母ネームヴァリューは現役時代、ゴールドアリュール、ビワシンセイキ、リージェントブラフなどの強豪を退けて帝王賞(GI)を4馬身差で逃げ切った女傑。その初子が本馬。父ブライアンズタイムはいまやダート界では文句なしのナンバーワン種牡馬。父母ともに砂適性が高く、Graustark 3×4というパワフルなクロスもある。ダート中距離で大成しそうだ。

 ブルーミンバー(牝 美浦・加藤征弘 父ファルブラヴ、母タヤスブルーム)
 半姉カタマチボタン(父ダンスインザダーク)は桜花賞(GI)3着、クイーンC(GIII)2着などの成績がある。本馬の父は新種牡馬ファルブラヴ。2戦2勝のビーチアイドル(フェニックス賞-OP)、ラルケット(サフラン賞-500万下)を含めてすでに5頭の勝ち馬を出し、上々の滑り出しを見せている。母系の特徴を受けやすい種牡馬なので、芝向きのマイラーとなりそうだ。

 ポリバレント(牡 美浦・二ノ宮敬宇 父ジャングルポケット、母クラウンフォレスト)
 母クラウンフォレストは通算8戦1勝の下級条件馬だったが、名種牡馬Woodmanの半妹、Numbered Account(米2歳牝馬チャンピオン)の姪という良血馬で、繁殖牝馬としてはニューイングランド(父サンデーサイレンス、現種牡馬)を送り出している。本馬の父はジャングルポケット。芝・ダート兼用の中距離タイプで、使いつつ徐々に本領を発揮していくはず。

 ミステリアスライト(牡 美浦・小島太 父アグネスタキオン、母オウリエット)
 母オウリエットは現役時代、仏米で21戦7勝。ゲイムリーH(米G1)、サンタバーバラH(G2)、ハニムーンH(G3)などを制した。繁殖牝馬としてはまだこれといった活躍馬は出していない。「アグネスタキオン×Caerleon」という組み合わせからはアドマイヤオーラ(07年弥生賞-GII、07年シンザン記念-GIII)が出ている。芝・ダート兼用の中距離タイプ。ピリッとした切れ味があればおもしろい。

 レティセントガール(牝 美浦・萩原清 父フォーティナイナー、母ビーサイレント)
 母ビーサイレントは競走成績こそ貧弱だったが、父サンデーサイレンス、母グローバルダイナ(阪神牝馬特別など重賞3勝)という良血。これがモノをいい、繁殖牝馬として成功した。これまでにプリサイスマシーン(父マヤノトップガン、重賞4勝)、キープクワイエット(父エアジハード、5勝)、ジェイケイテイオー(父トウカイテイオー、5勝)といった産駒を出している。本馬の父はフォーティナイナー。ダート向きのマイラーだろう。

 エクスプレスワン(牡 美浦・堀宣行 父フジキセキ、母ロッタレース)
 半姉フサイチパンドラ(父サンデーサイレンス)はエリザベス女王杯(GI)と札幌記念(GII)を勝った名牝。その母ロッタレースはトライマイベスト(77年デューハーストS-英G1)、El Gran Senor(84年英2000ギニー-英G1、84愛ダービー-愛G1、83年デューハーストS-英G1)の半妹にあたる良血。本馬の父はサンデー系のフジキセキなので、厳密にいえばフサイチパンドラの「4分の3弟」にあたる。芝向きの中距離タイプ。

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68年生まれ。血統専門誌『週刊競馬通信』の編集長を務めたあと97年からフリー。現在は血統関係を中心に雑誌・ネットで執筆活動を展開中。 関連サイト:栗山求の血統BLOG

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