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晩成型の大器チャイコフスキー

  • 2008年01月29日(火) 23時46分
キタサンスターダム(牡 美浦・中野渡清一 父マンハッタンカフェ、母スイートアカデミー)
 父マンハッタンカフェは、代表産駒のオリエンタルロック(07年札幌2歳S-GIII)、メイショウレガーロ(07年京成杯-GIII・2着)、ココナッツパンチ(07年弥生賞-GII・2着、07年目黒記念-GII・2着)、メイショウクオリア(07年ラジオNIKKEI杯2歳S-GIII・3着)がいずれも母系にBlushing Groomを持っている。この配合パターンはニックスといっていいだろう。本馬は3代母の父がBlushing Groom系なのでこの形。近親にこれといった活躍馬はいないが注目したい。

チャイコフスキー(牡 美浦・藤沢和雄 父シンボリクリスエス、母カーリング)
 母カーリングは現役時代にフランスで仏オークス(G1)、ヴェルメイユ賞(G1)など4つの重賞を制した名牝。繁殖牝馬としても優秀で、これまでにローエングリン(03年&07年中山記念-GII、03年&05年マイラーズC-GII)、ブレーヴハート(05年青葉賞-GII・3着)、レゴラス(07年有馬記念-GI・7着)を送り出している。本馬の父はシンボリクリスエス。晩成型の中長距離タイプなので、3歳夏を越してから本領を発揮しそう。

トーセンモナーク(牡 栗東・角居勝彦 父アグネスタキオン、母ホワイトウォーターアフェア)
 半兄にスウィフトカレント(06年小倉記念-GIII、06年天皇賞・秋-GI・2着)がいる。同馬の父はサンデーサイレンスで、本馬の父はアグネスタキオン(父サンデー)なので、厳密にいうと両馬は「4分の3兄弟」ということになる。母ホワイトウォーターアフェアは産駒に切れ味を伝えるので、本馬もそうしたタイプの競走馬になりそうだ。

ボタニカルアート(牡 美浦・加藤征弘 父Redoute's Choice、母Cloudy Skies)
 オーストラリア産なので生まれが半年遅い。母Cloudy Skiesはアイルランド産で、競走成績はフランスで1戦のみ(未勝利)だが、父は大種牡馬Sadler's Wells、母は米2歳牝馬チャンピオンに輝いたIt's in the Airという超良血。これにRedoute's Choiceを交配して本馬が誕生した。父は豪リーディングサイアーに輝いたデインヒル系のスピード血統。半兄カネトシソレイユ(父フレンチデピュティ)はJRA未勝利に終わったが、父が替わったので注目したい。

リリークラウン(牝 美浦・武市康男 父フレンチデピュティ、母マミーブルーII)
 母マミーブルーIIは、クロフネ(01年NHKマイルC-GI、01年ジャパンCダート-GI)とBella Bellucci(01年アスタリタS-米G2)の半姉にあたる良血。本馬の父はフレンチデピュティなので、クロフネ&Bella Bellucciの「4分の3兄弟」にあたる。全兄ブルーラグーンはJRA未勝利に終わったが、血統的に見どころがあるので馬のデキさえよければ楽しめそう。

リヴザルト(牡 美浦・堀宣行 父Red Ransom、母Hill of Grace)
 オーストラリア産なので生まれが半年遅い。母Hill of Graceは「Zabeel×Last Tycoon」というリーディングサイアー同士の配合で、現役時代にオーストラリアS(豪G1・芝2000m)を勝った。これにRed Ransomを付けて誕生したのが本馬。父はElectrocutionist(06年ドバイワールドC-G1)、Casual Look(03年英オークス-G1)、Perfect Sting(00年BCフィリー&メアターフ-米G1)、ロックドゥカンブ(07年セントライト記念-GII)などを送り出したRoberto系の名種牡馬。芝中距離でしぶとくがんばりそう。

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68年生まれ。血統専門誌『週刊競馬通信』の編集長を務めたあと97年からフリー。現在は血統関係を中心に雑誌・ネットで執筆活動を展開中。 関連サイト:栗山求の血統BLOG

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