暑い日が続いて、もうこのまま夏かな?と思ったのもつかの間。突然気温が下がって、美浦でもコートを羽織って取材という形になりました。人間はいろんな事象に振り回されていますが、季節は確実に移っています。それはトレセンの中も同じこと。2歳馬を示す緑ゼッケンの馬が本当に多くなりましたね。ダービーが終わって一区切り。いよいよデビューも間近ということで、話題は2歳馬中心になっています。
さて、まずは赤本で取材を担当した、国枝調教師に話を聞きました。
ダノンベルベール(父アグネスタキオン・母ミスベルベール)は落ち着いているし、動きもいい。坂路で速い時計も出していて、順調に行けば福島デビューでいけるんじゃないかな?とのこと。
他に
レッドリップス(父フレンチデピュティ・母オレンジブロッサム)も早い始動を見込んでいるようです。「うちのロックは今まではハズレだったけど、今度の馬はいいよ。当たりっぽい」と言っていた
プラチナチャリス(父Rock of Gibraltar・母シルバーチャリス)と、
フライトステージ(父ネオユニヴァース・母フライングカラーズ)は一旦入厩したものの、牧場に戻って、当初の予定よりも2ヶ月ほど遅れるそうです。
そして、
ハクナマタタ(父スペシャルウィーク・母タイキメビウス)はすでに入厩。思ったより性格はしっかり、おっとり、どっしり構えていて動きもなかなかのもの。「新潟くらいかな。でも牡馬なのでゆっくりいきたいね」と話してくれました。
スタンドの1階をうろうろしていたところへやってきたのは小林淳一騎手。気になる2歳馬は?と聞いたところ、縁のある一頭の名前が挙がりました。「
ムラマサノメイトー」そう、18番人気でNHKマイルCを3着したムラマサノヨートーの弟です。フットワークもよく、かなりの期待を持っている様子。助手の今井さんも(元ジョッキー)ももったいぶりながら、「ゲートはすっと出るし、二の脚も速い。3歳馬と併せても余裕だったよ」と、聞いてもいないのにすらすらと教えてくれました。でも一応「教えたくない」とも言っていたので、みなさんはこっそり買ってください。
そして稲葉厩舎の調教厩務員、桑原くんの姿も発見!マイネルスケルツィなども担当していて、良い馬が入ることの多い人です。ということで聞きました。「まだはっきり言われたわけではないんですけど、
スターシーキングの2006(父ネオユニヴァース・母スターシーキング)をやるかもしれません。すっごい走るって言われてます」むむむ……。これは要チェックです。実際本人が見た感じも相当よかったそうです。デビューは秋かな?でも結構楽しみな一頭ですね。
は〜。私たちは6月第2週にドラフトを迎えます。今世代の馬たちは2勝馬がたった1頭という寂しい結果に終わりそうなので、今年は厳選したリストで臨もうと思っています。みなさん、来年のダービーこそ笑顔で迎えられるようがんばりましょう!
※次回(6/27更新)は小島友実さんによる矢作厩舎、堀井厩舎レポートです。
筆者:目黒貴子
「中央競馬ワイド中継」(U局)でキャスター、リポーターとして活躍中。ジョッキーや調教師など関係者から話を聞きだす腕は超一流。主にトレセンや検量室前で取材を行なっている。また、競馬予想サイト「馬券総合倶楽部」では取材で得た情報を活かし馬券予想を披露している。
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