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スマートレイアーの全妹ホウオウプリンセス

  • 2018年11月14日(水) 12時00分
●オースミカテドラル(牡 栗東・高橋亮 父ダイワメジャー、母ヘルスウォール)

 アルテミスS(勝った当時は創設2年目のため重賞ながら格付けなし)を勝ったマーブルカテドラルの全弟。アサクサダンディ(父フジキセキ/08年ニュージーランドT-GII・3着、08年スプリングS-GII・4着)の4分の3妹でもある。母ヘルスウォールはエリシオが送り出した牝馬の代表産駒で、現役時代にチューリップ賞(GIII)を勝ち、桜花賞(GI)でも5着となった。

 2代母サラトガフラッシュはPromised Land≒Darlin Patrice 3×3というユニークな4分の3同血クロスを持つ。2代父サンデーサイレンスはPromised Landを持っているので、本馬はこの4分の3同血クロスを継続し、Promised Land≒Darlin Patrice 5×5・5。「ダイワメジャー×エリシオ」は、他にエアジェルブロワ、アンブリッジ、ヤマニンシルフなどコンスタントに走っている。姉同様の活躍を期待したい。

●プチティラン(牡 栗東・松田国英 父オルフェーヴル、母ワイルドフラッパー)

 母ワイルドフラッパーはGhostzapperを父に持つ持ち込み馬で、現役時代はエンプレス杯(Jpn2・ダ2100m)など3つのダート重賞を制した。本馬はその初子。父オルフェーヴルは初年度産駒からエポカドーロ(18年皐月賞-GI)、ラッキーライラック(17年阪神JF-GI)と2頭のGI馬を出したが、芝連対率16.9%、ダート連対率24.2%という成績が示すとおり、ダートのほうが確実性が高い。いまのところダート向きの大物は出ていないものの、いずれダート重賞を賑わす大物も出てくるのではないかと思われる。本馬がそうなる可能性もあるだろう。母方にMr.Prospector、Deputy Ministerを持つ配合は好ましい。ダート向きの中距離タイプ。

●ホウオウプリンセス(牝 美浦・奥村武 父ディープインパクト、母スノースタイル)

 京都大賞典(GII)、阪神牝馬S(GII)[2回]、東京新聞杯(GIII)を勝ったスマートレイアーの全妹。京都新聞杯(GII)を勝ったプラチナムバレット(父マンハッタンカフェ)の4分の3妹。母スノースタイルは芝短距離で1000万条件まで出世した。その父ホワイトマズルはダンシングブレーヴ産駒。ダンシングブレーヴとディープインパクトの母の父Alzaoは相似な血なので、Alzao≒ダンシングブレーヴ3×3という大胆なクロスを持つ。「ディープインパクト×ホワイトマズル」は、出走したわずか9頭から前述のスマートレイアー、ミッキーグローリー(18年京成杯オータムH-GIII)、カツジ(18年ニュージーランドT-GII)と3頭の重賞勝ち馬を出して大成功している。芝向きの中距離タイプ。

●ミッドサマーハウス(牝 栗東・鮫島一歩 父Heart's Cry、母Midsummer Fair)

 3代母ストームソングは96年のブリーダーズCジュヴェナイルフィリーズ(米G1・ダ8.5f)の勝ち馬で、2代母ストロベリーフェアはイギリスで5戦して2着が最高着順だったが、良血を活かして繁殖牝馬として成功。本馬の母ミッドサマーフェア(12年フローラS-GII)を産んだ。

 ミッドサマーフェアは繁殖牝馬となったあと、ハーツクライを種付けしてイギリスへ渡り、本馬を出産。本馬はやがて日本にやってきたが、イギリス生まれなので日本血統ながらマル外であり、アルファベット表記となっている。「ハーツクライ×タニノギムレット」は3頭出走して勝ち馬は1頭だけだが、同じRoberto系のブライアンズタイムを母の父に持つ配合は成功しており、なにより2代母ストロベリーフェアの血統構成は魅力的。芝中距離で期待できそうだ。

●レッドガニアン(牡 栗東・庄野靖志 父ディープインパクト、母セレブレイションキャット)

 母セレブレイションキャットは不出走馬。2代母Lotta DancingはアフェクショニトリーH(米G3・ダ8.5f)の勝ち馬。「ディープインパクト×Storm Cat」の組み合わせはエイシンヒカリ(16年イスパーン賞-仏G1、15年香港C-G1)、リアルスティール(16年ドバイターフ-G1)、キズナ(13年日本ダービー-GI)、アユサン(13年桜花賞-GI)、サトノアラジン(17年安田記念-GI)、ラキシス(14年エリザベス女王杯-GI)など多くの活躍馬を出して成功している。

 また、母にNorthern Dancerのクロス、Alydar、Danzigを併せ持つディープインパクト産駒は、ジェンティルドンナ(12年牝馬三冠、12、13年ジャパンC-GI、14年ドバイシーマクラシック-G1、14年有馬記念-GI)、ミッキーアイル(14年NHKマイルC-GI、16年マイルCS-GI)、サトノダイヤモンド(16年菊花賞-GI、16年有馬記念-GI)など、ほとんど外れなく走っている。2つのニックスを併せ持つ本馬は期待十分。芝中距離向き。

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68年生まれ。血統専門誌『週刊競馬通信』の編集長を務めたあと97年からフリー。現在は血統関係を中心に雑誌・ネットで執筆活動を展開中。 関連サイト:栗山求の血統BLOG

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