スマートフォン版へ

【無料】米G3勝ち馬を姉に持つサトノポーラスター

  • 2019年03月20日(水) 12時00分
《2歳》

●サトノポーラスター(牡 美浦・大和田成 父ダイワメジャー、母ゼラスキャット)

 母ゼラスキャットは米5戦1勝と平凡な成績ながら、繁殖牝馬としてフロリダオークス(米G3・芝8.5f)を勝ったTapicat(父Tapit)を出した。本馬はその半弟。母方にStorm Catを持つダイワメジャー産駒にはカレンブラックヒル(12年NHKマイルC-GIなど重賞5勝)、ロードヴァンドール(17年金鯱賞-GII・2着)、ブリュネット(13年フローラS-GII・3着)、ヒルダ(15年函館2歳S-GIII・3着)などがいる。母方の血はアメリカ血統で固められているものの、そのわりには芝適性の高い一族なので、本馬も芝向きのマイラーとなりそうだ。

《3歳》

●アイヴィーサ(牝 美浦・国枝栄 父ロードカナロア、母ジョウノボレロ)

 母ジョウノボレロは現役時代2戦1勝。ダ1700mの未勝利戦を勝ち上がった。繁殖牝馬としてはこれまでに産んだ5頭中3頭がJRAで勝ち上がり、そのなかのリアライズキボンヌ(父アフリート)はダート中距離路線で出世し、ブリーダーズGC(Jpn3)5着、マーチS(GIII)6着などの成績を残した。本馬と同じ「ロードカナロア×ブライアンズタイム」の組み合わせは、サンプルは少ないものの6頭中3頭が勝ち上がり、ロードラズライトが2勝を挙げている。

 ブライアンズタイムの父はRobertoで、母方にRobertoを持つロードカナロア産駒にはダノンスマッシュ(18年京阪杯-GIII、19年シルクロードS-GIII)、ファンタジスト(18年京王杯2歳S-GII、18年小倉2歳S-GIII)などが出ており悪くない。芝・ダート兼用のマイラー。

●ゲンセキ(牡 栗東・池江泰寿 父Frankel、母Queen of Spain)

 母Queen of Spainはアイルランドとイギリスで走り10戦1勝。ただ、血統的には素晴らしく、そのきょうだいにMastercraftsman(09年愛2000ギニー-G1、セントジェームズパレスS-英G1などG1を4勝)、Genuine Devotion(07年ローカストグローヴH-米G3)、Famous(09年モイグレアスタッドS-愛G1・2着)などがいる。父Frankelは大種牡馬Galileoの最高傑作で、現役時代はイギリスのマイル路線を中心に走って14戦全勝(G1は10勝)の成績を残した。

 ヨーロッパではCracksman(17、18年英チャンピオンS-G1、18年コロネーションC-英G1、18年ガネー賞-仏G1)、Without Parole(18年セントジェームズパレスS-英G1)、Call the Wind(18年カドラン賞-仏G1)などを出し、日本でもソウルスターリング(17年オークス-GI、16年阪神ジュベナイルフィリーズ-GI)、モズアスコット(18年安田記念-GI)、ミスエルテ(16年ファンタジーS-GIII)が重賞を勝った。本馬はデインヒル3×3という強めのクロスを持っているが、Frankel産駒でこのクロスを持つ活躍馬にはCunco(17年サンダウンクラシックトライアル-英G3)がいる。日本向きの軽さがあればおもしろい。

●ナチュラルスタイル(牡 栗東・角居勝彦 父ディープインパクト、母レディハピネス)

 橘S(OP)を勝ち、アーリントンC(GIII)でも3着となったマテンロウハピネス(父ダイワメジャー)の4分の3弟。母レディハピネスはMontjeuを父に持つ持込馬で、現役時代は6戦未勝利。2代母レディパステルはオークス(GI)、中山牝馬S(GIII)、府中牝馬S(GIII)を勝った。母の父MontjeuはSadler's Wellsの息子で、現役時代に凱旋門賞(仏G1)、キングジョージ6世&クイーンエリザベスS(英G1)、仏ダービー(G1)、愛ダービー(G1)など欧州G1を勝ちまくった名馬。

 産駒は2400mの大レースで強さを発揮する。「ディープインパクト×Montjeu」の組み合わせは過去4頭デビューして3頭が勝ち上がり、エタンダール(12年青葉賞-GII・2着)とディメンシオン(18年ターコイズS-GIII・5着)の兄妹が出ている。本馬は重厚な中長距離型で、2000mを超える距離で本領を発揮しそうだ。

●ベルジュルネ(牝 栗東・藤岡健一 父ヴィクトワールピサ、母グランプリエ)

 英1000ギニー(G1)、英チャンピオンS(G1)、ビヴァリーD.S(米G1)など8つの重賞を制した名牝Hatoofの一族に属し、母グランプリエは不出走ながらグレンツェント(17年東海S-GII、16年レパードS-GIII)を半弟に持つ良血馬。グレンツェントはネオユニヴァース産駒なので、本馬とは血量の50%が同じ。

 母方にIrish Riverを持つヴィクトワールピサ産駒にはアジュールローズ(16年プリンシパルS-OP)、モンストルコント(3勝)、レッドルドラ(現3勝)などがいて悪くない。2代母ボシンシェはパワーを帯びているので、芝とダートどちらにも転ぶ可能性がある。中距離がベスト。

このコラムの通知を受け取りますか?

お気に入り

このコラムの通知を受け取りますか?

お気に入り

すでにお気に入りに登録しています。

登録済

68年生まれ。血統専門誌『週刊競馬通信』の編集長を務めたあと97年からフリー。現在は血統関係を中心に雑誌・ネットで執筆活動を展開中。 関連サイト:栗山求の血統BLOG

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング