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ダートの鬼オメガパフュームの半弟エクストラノート

  • 2020年01月22日(水) 12時00分
●エクストラノート(牡 栗東・安田翔伍 父アイルハヴアナザー、母オメガフレグランス)

 ダート路線でトップクラスの実力を誇るオメガパフューム(18、19年東京大賞典-GI、19年帝王賞-Jpn1、18年シリウスS-GIII)の半弟。父はスウェプトオーヴァーボードからアイルハヴアナザーに替わった。母オメガフレグランスは現役時代にダート1800mで3勝。高いダート適性はその父ゴールドアリュールに由来する。

 同産駒の大物は、エスポワールシチー、コパノリッキー、スマートファルコン、ゴールドドリーム、クリソベリルなど牡馬がほとんど。牝馬の影は薄い。しかし、ゴールドアリュール牝馬は優れたパワーを伝え、オメガパフュームやハービンマオ(18年関東オークス-Jpn2)といった活躍馬を出している。「アイルハヴアナザー×ゴールドアリュール」の組み合わせは過去2頭出走していずれもダートで勝ち上がっている。本馬はダート向きの中距離タイプだろう。6月8日生まれなので長い目で見たい。

●サンライズルーカス(牡 栗東・音無秀孝 父スクリーンヒーロー、母テーオールネサンス)

 母テーオールネサンスはサイモントルナーレ(12年ステイヤーズS-GII・6着)の半妹で、現役時代にJRAで2勝を挙げた。母方にAlydarを持つスクリーンヒーロー産駒には、ゴールドアクター(15年有馬記念-GI、16年オールカマー-GII、16年日経賞-GII、15年アルゼンチン共和国杯-GII)、ジェネラーレウーノ(18年セントライト記念-GII、18年京成杯-GIII)と2頭の重賞勝ち馬が出ている。その父グラスワンダーもAlydarを抱えた繁殖牝馬との間にコスモヘレノス(10年ステイヤーズS-GII)、オースミグラスワン(06、08年新潟大賞典-GIII)を出している。本馬は3代母アリーウインの父がAlydarなのでこのパターン。芝・ダート兼用の中距離タイプ。

●ストロマンテ(牡 美浦・国枝栄 父Zoffany、母Height of Elegance)

 母Height of Eleganceは不出走ながら、リッスン(07年フィリーズマイル-英G1)、Sequoyah(00年モイグレアスタッドS-愛G1)の4分の3妹にあたる良血。姉2頭と血統構成がまったく同じ馬(父が同じで母同士が全姉妹)にオペラ賞(仏G2・芝1850m)を勝ったInsight、本邦輸入種牡馬サフロンウォルデンがいる。リッスンの仔にはタッチングスピーチ(15年ローズS-GII)、サトノルークス(19年菊花賞-GI・2着)、ムーヴザワールド(17年共同通信杯-GIII・3着、16年東京スポーツ杯2歳S-GIII・3着)がおり、近親には活躍馬がひしめいている。

 父Zoffanyは中距離型のDansiliを父に持ちながら、フィーニクスS(愛G1・芝6f)を勝ち、セントジェームズパレスS(英G1・芝8f)でFrankelの2着となるなど、マイル以下でスピードを武器に活躍した。種牡馬としては2015年に全欧ファーストシーズンサイアーチャンピオンとなっている。産駒の距離適性は幅広く、母方の血に左右されやすい。本馬の母はスタミナ色が強いので芝1600m以上で活躍しそうだ。

●デルマタンザナイト(牝 栗東・牧田和弥 父ゴールドアリュール、母クレバースプリント)

 現在オープンクラスに在籍中のインビジブルレイズ(父ハーツクライ)の4分の3妹。父はゴールドアリュールに替わった。同馬は2017年に死んだため、現2歳の2018年生まれがラストクロップ。ただ、血統登録頭数がわずか4頭しかいないため、十分な数に恵まれた世代は現3歳世代が最後となる。

 本馬はその1頭。「ゴールドアリュール×サクラバクシンオー」はダートよりも芝の連対率が良く、トップカミング(10年日経新春杯-GII・2着)、スターバリオン(OP)、メモリアルイヤー(OP)などが出ている。母方にマルゼンスキーを持つゴールドアリュール産駒も成功している。芝・ダート兼用の中距離タイプ。

●レッドベロム(牡 美浦・鹿戸雄一 父ハーツクライ、母レッドレイチェル)

 母レッドレイチェルはサザナミ(OP)、Shaweel(08年ジムクラックS-英G2)の姉妹にあたり、現役時代に芝1200mで1勝を挙げた。同じ一族にはサミター(12年愛1000ギニー-G1、12年ガーデンシティS-米G1)とダノンチェイサー(19年きさらぎ賞-GIII)の親子がいる。

 本馬は「ハーツクライ×Medaglia d'Oro」という組み合わせ。母はSadler's Wells≒Nureyev 3×3という重厚な4分の3同血クロスを持ち、母の父Medaglia d'Oroも決して軽いタイプではないが、2代母クーデンビーチがスピード豊かな血統構成なのでスピード面の問題はない。母方にDanzigとMr.Prospectorを併せ持つハーツクライ産駒にはダービー馬ワンアンドオンリーやオークス馬ヌーヴォレコルトがいる。芝向きの中距離タイプ。

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68年生まれ。血統専門誌『週刊競馬通信』の編集長を務めたあと97年からフリー。現在は血統関係を中心に雑誌・ネットで執筆活動を展開中。 関連サイト:栗山求の血統BLOG

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