スマートフォン版へ

重賞級の活躍が期待できるシーズアメジャー

  • 2019年11月13日(水) 12時00分
●アクロアイト(牝 美浦・大竹正博 父ハーツクライ、母ウィーミスフランキー)

 アドマイヤビーナス(現2勝/父オルフェーヴル)の半妹。母ウィーミスフランキーは北米で5戦3勝。デルマーデビュタントS(米G1・AW7f)、オークリーフS(米G1・ダ8.5f)を制し、2歳牝馬ナンバーワン決定戦のブリーダーズCジュヴェナイルフィリーズ(米G1・ダ8.5f)では3着と健闘した。

 ダートとオールウェザーの双方でG1を制した能力は魅力的。ノーザンファームで繁殖入りし、本馬が4番仔となる。これまで兄姉3頭が出走し、合計で3勝を挙げているが、すべてダート。ディープインパクト産駒のダノンチェリーでさえダート向きだった。

 本馬の父ハーツクライは基本芝向きながらディープよりもパワー型に出やすいのでダートのほうがベターだろう。距離はマイル前後が良さそう。

●シーズアメジャー(牝 美浦・国枝栄 父ダイワメジャー、母シーズアタイガー)

 母シーズアタイガーは2歳時にデルマーデビュタントS(米G1・AW7f)を勝ち、ブリーダーズCジュヴェナイルフィリーズ(米G1・ダ8.5f)では1位入線も2着降着となった(このとき繰り上がり優勝したのはリアアメリアの母リアアントニア)。

 2代母Shandra Smilesは、Rough'n Tumble、Aspidistra、Intentionallyの3血脈を絡めた意欲的な配合で、これらは現代血統の貴重な活力源となっている重要な血なので見どころがある。母は繁殖牝馬としてもおもしろい存在だろう。初仔で現3歳のティグラーシャ(父ディープインパクト)は現5戦2勝。

 父がダイワメジャーに替わった本馬は、母方の近い世代にStorm CatとFappianoを併せ持つのでカレンブラックヒルを彷彿させる。芝向きのマイラーで重賞級の活躍が期待できる。

●トランペットシェル(牡 美浦・大江原哲 父ノヴェリスト、母イチオクノホシ)

 母イチオクノホシは重賞こそ勝てなかったものの、阪神牝馬S(GII)2着、クイーンC(GIII)2着、阪神JF(GI)4着など重賞戦線で活躍した。ゼンノロブロイ産駒にしては珍しくカミソリのような切れ味が持ち味で、後ろから行く馬だけに展開に左右されるところがあり、それが重賞で勝ち切れない原因のひとつだった。

 母の父ゼンノロブロイはややアメリカ血統が強いので、しっかりとしたヨーロッパ血統を持つ父ノヴェリストは好ましい。「ノヴェリスト×ゼンノロブロイ」はこれまで3頭が出走して2頭が勝ち上がり、残る1頭は現2歳で2着があるのでいずれ勝ち上がりそうだ。母の切れ味が伝わればおもしろい。芝向きのマイラー。

●バルトリ(牝 美浦・藤沢和雄 父ディープインパクト、母レディオブオペラ)

 レディマクベス(赤松賞-2歳500万下・3着/父ハーツクライ)の4分の3妹で、母レディオブオペラはシルクロードS(GIII)2着のほか芝短距離で5勝を挙げたスプリンター。2代母レディミドルトンはDevotee(UAEオークス・芝1800m)の半姉で、3代母DanutaもUAEオークスの勝ち馬。

 サンデーサイレンス2×4、Halo 3×4・5というギャンブル配合だが、Singspiel、Kingmamboという欧州血統を挟んでいるのでバランスは取れている。ゴドルフィン2歳勢は新潟2歳S(GIII)を勝ったウーマンズハートを筆頭に、ケープコッド、ダーリントンホール、トリプルエースと例年以上に活躍馬が出ている。昨年12月、日高町のダーレーキャッスルパークに坂路が完成した効果だろう。本馬にも期待できる。

●ユウゲン(牡 栗東・橋口慎介 父ロードカナロア、母モーニングフェイス)

 サザンブリーズ(現4勝/父エンパイアメーカー)、モーニングサン(現1勝/父シンボリクリスエス)の半弟。母モーニングフェイスは忘れな草賞(OP)の勝ち馬でマーメイドS(GIII)でも5着となった活躍馬だった。父ロードカナロアはアーモンドアイ、サートゥルナーリア、ステルヴィオをはじめ多くの活躍馬を出している。

 本馬は「ロードカナロア×スペシャルウィーク×サドラーズウェルズ」なので、皐月賞馬サートゥルナーリアと8分の7まで血統構成が同じ。母にSpecial牝系のNorthern Dancer系種牡馬(Sadler's Wells、Fairy King、Nureyevなど)が入り、サンデーサイレンスを併せ持つので、サートゥルナーリアの他にアーモンドアイ、ステルヴィオとも血統構成が似ている。芝向きのマイラー。

このコラムの通知を受け取りますか?

お気に入り

このコラムの通知を受け取りますか?

お気に入り

すでにお気に入りに登録しています。

登録済

68年生まれ。血統専門誌『週刊競馬通信』の編集長を務めたあと97年からフリー。現在は血統関係を中心に雑誌・ネットで執筆活動を展開中。 関連サイト:栗山求の血統BLOG

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング