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【天皇賞(春)予想】天皇賞(春)の極端な血統の傾向

  • 2024年04月26日(金) 19時00分
今週末は天皇賞(春)!
血統ビームを駆使した亀谷敬正の予想を重賞限定で公開!
鋭い着眼点に基づく見解は誰が読んでもタメになります。
以下よりぜひご覧ください。
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父ディープ系、サンデー系が特に強い舞台


 2014年以降、天皇賞(春)は京都芝コースで8回施行(2021、22年は阪神開催)。馬券対象馬の血統には極端な偏りが出ています。馬券になった24頭すべてが、父サンデーサイレンス系なのです。

 新装した京都で行われた昨年も勝ち馬のジャスティンパレス、2着ディープボンド、3着シルヴァーソニックはすべて父サンデー系だった。ジャスティンパレスは父ディープインパクト。ディープボンドは父父がディープ系。

 昨年は1人気のタイトルホルダーは父が非サンデー系のドゥラメンテ。3人気のボルドグフーシュも父は非サンデー系のスクリーンヒーロー。

 新装前最後の施行となった2020年も勝ったのはディープインパクト産駒のフィエールマン。2人気4着のユーキャンスマイル、3人気6着のキセキは父が非サンデー系。上位人気に複数の父非サンデー系が出走したが、1頭も馬券圏内に走れず。

 父サンデー系のなかでも、特に好走率が高いのはディープインパクトの系統なのは先に書いた通り。また父サンデー系のなかでも、さらに好走率が上がるのは母系から欧州血統を強化された馬。

 過去10年の京都で施行された8年の勝ち馬のうち7頭は、国別分類タイプで母父が「欧州型」の馬。昨年も20年も父がサンデー系。母父欧州型の馬が1〜3着を独占(国別血統タイプはスマート出馬表を参照)。

 サンデーサイレンスは直線スピード能力が世界最高レベルの種牡馬。欧州型血統は米国型血統に比べ、道中で体力を温存すると直線でスピードを爆発させることができる能力に長けている血統タイプ。

 ディープ系に欧州要素が強化された配合馬が特に走りやすいということは、京都で行われる天皇賞(春)は道中でスピードをタメにタメて開放した際のスピードに秀でた血統馬が能力を最大限発揮するレース。

 サリエラは父がディープインパクト。自身も当レース勝ち馬。過去10年で産駒も3勝。ディープインパクトの全兄ブラックタイドの産駒キタサンブラックも当レースを優勝。

 さらに母父は欧州型のロミタス。血統ビーム独自分類の系統タイプはニジンスキー系。当レースを連覇したフィエールマンも父がディープインパクトで母父がニジンスキー系の配合馬。

 今年は、上位人気が予想される馬の父系は非サンデー系の馬が多いことを、どう考えるかも重要なポイント。天皇賞(春)に限らず、父ディープ系が極端に走りやすいレースは多々ありますが、そのレースの度に非ディープ系をすべてバッサリ消してしまえば当たるほど簡単ではありません。ただし、父ディープ系が走りやすいレースは、父が非ディープ系であってもディープの個性を発揮しやすい能力の方向性を持つ血統馬が走りやすいです。天皇賞(春)も、父が非ディープ系の馬でも、ディープ系が走りやすい血統馬は高く評価すべきでしょう。

 たとえばドゥレッツァは父がドゥラメンテ。Youtube「亀谷敬正の競馬血統辞典」でも常々解説しているように、ドゥラメンテ産駒はディープ系が得意とするレースを得意とする産駒を出しやすい種牡馬。

 実際、ドゥレッツァは京都芝で行われた菊花賞を圧勝。京都で行われる菊花賞も京都で行われる天皇賞(春)同様、ディープ系が特に得意とするレース。この舞台では評価を下げるべきではないと考えます。

著しい成績を挙げ、殿堂入り予想家となった亀谷敬正の天皇賞(春)予想はレース当日までにウマい馬券で公開!

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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