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【皐月賞予想】今年の皐月賞の馬場は末脚重視

  • 2024年04月09日(火) 18時00分
馬場虎太郎

▲昨年はソールオリエンスが優勝(撮影:下野雄規)


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 先々週は、Bコース替わり初週。金曜まで降雨があったものの、土日は晴れて気温も上がったことによって標準的な馬場コンディションだった。

 今週は水曜以降、良好な天気予報。金曜以降は日曜まで気温も上がる。連続開催の最終日ではあるが、芝の生育に適した気候。少なくとも先週より路盤の状態は良化するだろう。先々週と同等かそれ以上に良好な馬場コンディションになることも考えられる。「軽い-標準」の馬場で行われそうだ。

 皐月賞は近年、悪い馬場コンディションで行われることが多かった。路盤が改修された2015年以降で馬場コンディション「軽い-標準」の間で行われたのは2015年、2016年、2017年、2019年の4回しかない。

 目立った偏りやトラックバイアスはみられず、実力が反映されやすい状況になっている。

 2017年は3連単が100万超えの大波乱となったが、1着のアルアインと2着のペルシアンナイトは後にもGI勝ち。3着のダンビュライトも後にGIIを2勝。格通りの決着。今にしてみれば、人気が間違っていた。

 臨戦過程が多様化している現在の3歳重賞は、レースの格や評判に囚われない真の実力を見極めるのは難しいが、馬場コンディション「軽い-標準」で行われた皐月賞では、その後もGI戦線で活躍する馬が走るように、格通りに決まることが多い。

 標準的な馬場コンディションで行われた先々週の中山芝2000mでも3着内に好走した6頭のうち5頭は上がり3位以内だった。

 末脚のしっかりしたタイプ。将来もGIで活躍できる格を持った馬を狙いたい。

馬場虎太郎

▲皐月賞に出走予定のジャンタルマンタル(c)netkeiba



 ジャンタルマンタルの前走共同通信杯はトラックバイアス「 ・超前有利」と判定。道中が極端なスローペースで運んだにもかかわらず、2番手以降の馬の仕掛けも遅く、4コーナー付近から逃げていた馬との差が広がる異常な展開。恵まれた逃げ馬以外は緩んだ流れのなかで我慢することを要求されていたレースのなかで、一旦ポジションを取りに行きながらもその後、位置取りを下げることで折り合わせることになり、無駄に脚を使ってしまったのは否めない。それでも直線で追われてからは反応できていただけに、勝ち馬は強かったが、この馬自身も好内容だった。

 今回は多頭数のGIで前走よりも大幅に道中の流れが速くなるものの、前々走の朝日杯FSでは、今回想定されるよりもさらに速い流れでも難なく追走して勝ち切れている裏付けがあるのは心強い。

 1600mの朝日杯FS、デイリー杯2歳Sも勝ってはいるが、内容自体は新馬戦と共同通信杯の方が良い。距離延長には強いタイプだ。

殿堂入り予想家となった馬場虎太郎の皐月賞の予想はレース当日までにウマい馬券で公開!

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トラックバイアス(馬場の偏り)を利用した馬券術を用いる馬場分析のプロフェッショナル。JRA発表の馬場状態ではなく独自の指標(※)を用いて真の馬場適性を分析、またパトロールビデオと綿密なデータ分析によって「トラックバイアスの不利」を受けた馬を導き出す。 ※「軽い」「稍軽い」「標準」「稍重い」「重い」の5段階で馬場状態を評価

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