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中山コースにも優れた適性を示したハーツクライ産駒

  • 2021年03月01日(月) 18時00分

先週の血統ピックアップ


・2/28 中山記念(GII・中山・芝1800m)
 離れた4番手を追走したヒシイグアスが直線で外から伸び、ゴール前の追い比べをクビ差で制しました。1番人気に推されたとはいえ、前走の中山金杯が54kgで今回は56kg。加えて相手強化もあり、条件的には決して楽ではありませんでした。

 しかし、目下の充実ぶりは著しく、連勝中の勢いでハードルを乗り越えました。「ハーツクライ×バーンスタイン」という組み合わせは京都新聞杯2着馬アドマイヤアルバと同じ。JRAで出走したこの配合馬はヒシイグアスとアドマイヤアルバの2頭だけなので相性がいい組み合わせといえるでしょう。母ラリズはアルゼンチンで芝1000mの重賞を2勝したスプリンターで、回転の速いピッチ走法でした。息子はそれを受け継いでおり、東京コースが得意なハーツクライ産駒ながら中山コースにも優れた適性を示しています。大阪杯は内回りコースの芝2000m。相手関係はともかくコース設定はこの馬向きでしょう。

・2/28 阪急杯(GIII・阪神・芝1400m)
 無理なく先頭に立ったレシステンシアが直線で後続を突き放して逃げ切りました。勝ちタイムの1分19秒2はコースレコード。2歳暮れの阪神ジュベナイルフィリーズ以来の勝利となります。母マラコスタムブラダは、中山記念を勝ったヒシイグアスの母と同じく南米アルゼンチン出身。現役時代に芝2200mのG1ヒルベルトレレナ大賞を鮮やかに逃げ切りました。

 このレースはサトノダイヤモンドの母マルペンサが勝ったレースでもあります。レースぶりからも明らかなように、終いの瞬発力よりもスピードの持続力で勝負するタイプなので、速いペースで逃げてこそ持ち味がいきます。阪神ジュベナイルフィリーズがそうだったように、前傾ラップを自ら刻んでラストもしっかりまとめるという完璧なレースぶりでした。もし芝1200mの高松宮記念に矛先を向けてくるようなら楽しみです。

今週の血統注目馬は?


・3/7 稲佐山特別(1勝クラス・小倉・芝2600m)
 オルフェーヴル産駒は小倉芝2600mで[3-2-0-10]。サンプルは少ないものの勝率20.0%、連対率33.3%と優れた成績を挙げています。当レースに登録のあるステラドーロは同産駒。母マイネプリンセスは現役時代にターコイズS(OP)を勝った活躍馬で、母方にトニービン、マルゼンスキーといったスタミナに恵まれた血を抱えています。

 昨年7月に未勝利戦を勝ち上がってから5戦して馬券圏内に入ったことはありませんが、休み明けの前走は16kg増の馬体重で勝ち馬から0秒6差。15頭立ての10着ながら、着順ほど悪い内容ではありませんでした。距離延長で大きな変わり身が期待できます。

今週の血統Tips


 シンザン記念は1964年の三冠馬シンザンを記念して創設されたレースですが、シンザン産駒はこのレースをついに勝つことができませんでした。弥生賞は昨年から「弥生賞ディープインパクト記念」と名前を変え、初年度からディープインパクト産駒のサトノフラッグが勝ちました。自身の名を冠したレースでいきなり勝ち馬を出したのはさすがです。

 しかし、今年は出走馬がいません。キズナ産駒も、母の父ディープインパクトもゼロです。代わりに目に付くのがドゥラメンテ産駒。登録馬12頭中3頭が同産駒です。昨年、モーリスを抑えてファーストシーズンサイアーチャンピオンとなったように、将来性豊かな種牡馬ではあるのですが、現時点でJRAの重賞勝ちはありません。重賞入着馬は4頭出ており、先週、オープン特別のマーガレットSを産駒のアスコルターレが勝ちました。ライバルのモーリスがシンザン記念の勝ち馬ピクシーナイトを出したので、ファンの方は気を揉むところでしょうが、単なる巡り合わせであり、重賞勝ち馬が出るのは時間の問題でしょう。

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netkeibaでもおなじみの血統評論家・栗山求氏が血統の面白さを初心者にもわかりやすくレクチャー。前週の振り返りや、週末行われるレースの血統的推し馬、豆知識などを通して解説していきます。 関連サイト:栗山求の血統BLOG

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