こちらのコラムでは、俺プロ出身のYUTA氏が当週の重賞有力馬を診断。「あり」か「なし」かの2択でジャッジします。
今週YUTA氏が注目したのは、東京競馬場で行われるジャパンカップ(GI)。実力派の見解を、ぜひ予想の参考にお役立てください!
全GIの中でも屈指の堅いレースだが今年は?
まずはコースの特徴について。
東京芝 2400m は直線が長いということ以外は至って標準的なコースレイアウトであり、各馬が能力を発揮しやすい条件。ペースはメンバー構成によってまちまちではあるが、概ねスローペースからのラスト3〜4Fの勝負になることが大半で、高い瞬発力が必要不可欠となってくる。
ただ、ジャパン C においては古馬最高峰の一戦であるということもあってか、底力が問われる持続力勝負となることが多くなっている。
以上のことをふまえて今年のメンバー構成を見てみると、逃げ馬が全く見当たらず、先行馬も少なめであることから、早めに捲ってくる馬などが現れない限り、コース傾向通りの流れになる可能性が高いとみる。
次にレース傾向について。
非常に平穏な決着になることが多く、過去10年においても30 頭中27頭が5番人気以内と全GIの中でも屈指の堅いレース。これは近年ジャパンCを最大目標とする有力馬が増えて上位のメンバーレベルが高いうえに、底力が問われる流れになって紛れが起きにくくなっていることが主な要因と考えられる。ただ、上述の通り今年はスローからのラスト3〜4Fの上がり勝負となりそうなので、多少紛れる可能性があるということは頭の中に入れておきたい。