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産駒に、ファンの心の中に…永遠に生き続けるテイオー トウカイテイオー産駒の会(4)

  • 2021年09月21日(火) 18時00分
第二のストーリー

凛々しく精悍な表情のトウカイフェスタ(提供:櫻井克真さん・テイオー会@あかぎ団)


乗馬の才能が開花 トウカイフェスタ


 赤城乗馬クラブで、トウカイテイオー産駒4頭目の乗馬となったトウカイフェスタ。トウカイテイオー産駒の会の早川さんが感じた通り、乗馬の才能を発揮して、あっという間にレッスンで人を乗せられるようになった。

「ついこの間まで競走馬だったのに、1か月後にはジュニアを乗せて駈歩、3か月ほどでお客さんを乗せてレッスンできるようになりました。えっ? 大丈夫ですか? と、思わず言ってしまったくらいでしたが、フェスタなら大丈夫ですという答えでした。小さい子を乗せても危なくないそうで、これは単に大人しいだけではなく、その時々の状況をよく理解する賢さがあるのでしょう。4頭の中では1番短期間で乗馬になることができました」

 安心して人を乗せられるだけではない。早い段階から障害飛越も馬場馬術も両方こなせるので、部内競技会ではジムカーナを含め複数の競技に出場している。

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馬術競技会で万能ぶりを見せるトウカイフェスタ(提供:櫻井克真さん・テイオー会@あかぎ団)


「先輩のヤマニンバッスルも馬術は万能ですが、フェスタは乗馬のキャリアが短くてもそれができるので、素晴らしい順応力があるように思います。赤城乗馬クラブさんのリトレーニング力のおかけで、自分が推薦した子がちゃんと応えてくれて、期待以上の成果を出してくれたのは嬉しかったですし、応援してくれるクラブの皆さんや会員さんに喜んでいただけてホッとしています」

 ヤマニンバッスルが乗馬として優秀だったことから始まったトウカイテイオー産駒のバトンリレー。ゴールドショット、リラン、そしてトウカイフェスタへとバトンは渡り、皆、同じ場所で乗馬としての愛される馬生を歩んでいくことだろう。

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テイオー産駒勢揃い。左からゴールドショット、トウカイフェスタ、ヤマニンバッスル、リラン(提供:Hさん・テイオー会@あかぎ団)


テイオー産駒の“孝行娘”タイキポーラ


 会では、繁殖生活から引退したトウカイテイオー産駒の支援も行うことになった。今回、認定NPO法人引退馬協会のフォスターホースとなったタイキポーラを引退馬協会に繋いだのも産駒の会だった。

「トウカイテイオーの競走馬時代からのファンでしたら、タイキポーラを知らない人はいないと思います」

 と早川さん。なぜならテイオー産駒として初めて重賞を勝った孝行娘だからだ。

「2001年7月8日のマーメイドS(GIII)制覇は、テイオーファン皆が待ち望んだ瞬間だったのではないでしょうか」

 タイキポーラは、1996年4月28日に北海道大樹町の大樹ファームで生まれた。1999年1月に栗東の松元茂樹厩舎からデビューし、2002年1月の京都牝馬S(GIII)で5着になったのを最後に競走馬生活にピリオドを打った。通算成績は32戦7勝で、前述したが重賞勝ち(マーメイドS)も含まれている。

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テイオー産駒初の重賞制覇を果たしたタイキポーラ(C)netkeiba.com


 競走馬引退後は故郷の大樹ファームで繁殖生活を送ったのち、ノーザンファームから日高地区へと牧場を転々とした。

「2019年にSNSをきっかけにポーラが青森県の牧場に移動していたことを知りました」

 馬齢からも繁殖引退が近いと考え、産駒の会では静かに見守っていた。産駒たちからは母を超えるような馬は残念ながら登場しなかったが、これまで14頭の子供を送り出すなど、繁殖牝馬としては優秀であった。

「2020年に引き取り、乗馬転向を進めていたトウカイフェスタが乗馬の才能を開花させて立派に成長をしてくれましたので、今度は出産、子育てを終えたポーラが繁殖引退後も幸せな余生を送れるように、牧場関係者と認定NPO法人引退馬協会に連絡をしました」

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障害飛越もダイナミックなトウカイフェスタ(提供:櫻井克真さん・テイオー会@あかぎ団)



 今年引退馬協会が行った「ナイスネイチャ・33歳のバースデードネーション」では、自身が重賞勝ち馬、あるいは重賞優勝馬を送り出した繁殖牝馬や種牡馬の引退後の余生を引き受けるという目的で寄付を募っていたのだが、当初の目標額を大幅に超える35,829,730円を集めた。タイキポーラも重賞に優勝しているので、バースデードネーションでの条件に当てはまることから、引退馬協会での受け入れが決まり、フォスターホースとなった。

「会員さんの中にもポーラのことを気にかけていた方は多かったので、産駒の会はポーラの団体FP(フォスターペアレント)会員になりました。テイオーの盟友でもあるナイスネイチャの力も借りて、会員さんとともにポーラの余生を支援していきます」

 強く気高く美しかったトウカイテイオーの血を受け継ぐ馬たちが、乗馬として、あるいは繁殖引退後に余生を送ることができるのは、とても喜ばしいことだ。トウカイテイオーはその産駒たちの中に、あるいはファンの心の中に永遠に生き続けていくことだろう。

(了)



※新型コロナの感染拡大防止のため、赤城乗馬クラブへのご来場は、必ず事前にお問合せいただきますようお願い致します。

▽ トウカイテイオー産駒の会 HP
https://team-teio.jimdofree.com/

▽ Twitter
https://twitter.com/tokaiteiosannku

▽ Facebook
https://www.facebook.com/tokaiteiosannku.teamteio/

▽ 引退馬協会HP ☆タイキポーラのFP会員募集中☆
https://rha.or.jp/index.html

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登録済

北海道旭川市出身。少女マンガ「ロリィの青春」で乗馬に憧れ、テンポイント骨折のニュースを偶然目にして競馬の世界に引き込まれる。大学卒業後、流転の末に1998年優駿エッセイ賞で次席に入賞。これを機にライター業に転身。以来スポーツ紙、競馬雑誌、クラブ法人会報誌等で執筆。netkeiba.comでは、美浦トレセンニュース等を担当。念願叶って以前から関心があった引退馬の余生について、当コラムで連載中。

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