スマートフォン版へ

ペガサスワールドC開催が迫る

  • 2020年01月22日(水) 12時00分

賞金減額で顔ぶれ手薄、多くはサウジCを視野


 フロリダ州のガルフストリームパークを舞台としたペガサスワールドC開催が、今週土曜日(25日)に迫っている。

 世界最高賞金競走を標榜すべく2017年に創設されたペガサスワールドC(d9F)は、同年が1200万ドル、18年が1600万ドルの総賞金を懸けて施行された。

 19年にアンダーカードのペガサスワールドCターフ(芝9.5F)が新設され、1600万ドルの賞金は2競走に分割され、ワールドCが900万ドル、ワールドCターフが700万ドルで施行されている。

 ところが、既に各メディアが報じているように、4年目の今年は、ペガサスワールドCの総賞金が300万ドル、ペガサスワールドCターフの総賞金が100万ドルと、一気にスケールダウンすることになった。これでも充分に高額賞金ではあるのだが、創設当初から長期的ビジョンに欠けていたとの誹りを免れない迷走と言えよう。

 時を同じくして、今年は2月末のサウジアラビアを舞台に、総賞金2000万ドルのサウジC(d1800m)が創設。昨年までだったらペガサスを目指していたであろう複数の馬が、今年はサウジCを目標にしており、20年のペガサスはいささか手薄な顔触れとなっている。

 ダートのペガサスワールドCで中心視されているのは、西海岸からの遠征馬オマハビーチ(牡4、父ウォーフロント)だ。

 3歳春にG2レベルS(d8.5F)、G1アーカンソーダービー(d9F)を連勝した際には、G1ケンタッキーダービー(d10F)の最有力候補に挙げられたが、呼吸器系の疾病を発症してダービーを回避したのがオマハビーチだ。

 半年の休養を挟んで復帰し、G1サンタアニタスプリントCS(d6F)を制して2度目のG1制覇。続くG1BCダートマイル(d8F)はスパントゥランの2着に敗れたが、前走G1マリブS(d7F)をきっちりと勝って3度目のG1制覇を果たしている。

 ガルフストリームパークに移動後の1月8日に挫石を発症し、調整スケジュールがわずかに狂ったものの、すぐに馬場入りを再開。12日には5F=60秒42、19日には6F=74秒01の時計をマークし、25日の競馬に備えている。

 G1BCダートでオマハビーチを退けてG1初制覇を果たした後、G1シガーマイル(d8F)がマキシマムセキュリティ(牡4、父ニューイヤーズデイ)の2着だったスパントゥラン(牡4、父ハードスパン)、G1パシフィッククラシック(d10F)勝ち馬で、前走G1BCクラシック(d10F)は3着だったハイアーパワー(牡5、父メダグリアドーロ)らが相手と見られている。

 ペガサスワールドCターフは、愛国調教馬マジックワンド(牝5、父ガリレオ)と、英国から北米に移籍して2戦目となるウィズアウトパロール(牡5、父フランケル)の2頭が人気の中心だ。

 ブリックスアンドモルタルの2着に惜敗した昨年の雪辱を期すのがマジックワンドだ。昨年はこのレースを皮切りに、世界6か国で12戦を消化。11戦目となった豪州フレミントンのG1マッキノンS(芝2000m)で待望のG1初制覇を果たすと、暮れのG1香港カップ(芝2000m)でもウインブライトの短頭差2着に健闘している。

 一方、デビューから無敗の4連勝でロイヤルアスコットのG1セントジェームズパレスS(芝7F213y)を制したのがウィズアウトパロールだ。だが、その後は低迷し、4歳秋に英国のジョン・ゴスデン厩舎から北米のチャド・ブラウン厩舎に転厩。初戦となったG1BCマイル(芝8F)がウニの3着と、久々の好走を見せている。

 マジックワンドにはR.ムーア、ウィズアウトパロールにはF.デットーリが騎乗予定なのも、このレースの見どころの1つである。北米勢では、昨年9月にサンタアニタのメイドン(芝8F)を制しデビュー6戦目で初勝利を挙げて以降、G2トゥワイライトダービー(芝9F)、G1ハリウッドダービー(芝9F)、G2マシスブラザースマイル(芝8F)と、3重賞を含む4連勝中のモーフォーザ(牡4、父アンクルモー)が、地元ファンの人気を集めそうだ。

このコラムの通知を受け取りますか?

お気に入り

このコラムの通知を受け取りますか?

お気に入り

すでにお気に入りに登録しています。

登録済

1959年(昭和34年)東京に生まれ。父親が競馬ファンで、週末の午後は必ず茶の間のテレビが競馬中継を映す家庭で育つ。1982年(昭和57年)大学を卒業しテレビ東京に入社。営業局勤務を経てスポーツ局に異動し競馬中継の製作に携わり、1988年(昭和63年)テレビ東京を退社。その後イギリスにて海外競馬に学ぶ日々を過ごし、同年、日本国外の競馬関連業務を行う有限会社「リージェント」を設立。同時期にテレビ・新聞などで解説を始め現在に至る。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング