日刊競馬編集長でお馴染みの柏木集保が、先週の重賞レースを独特の視点で回顧します
柏木集保
4歳牡馬トーセンジョーダン(父ジャングルポケット)が鮮やかに抜け出した。クラシックの有力候補だった3歳時の高い評価を取り戻すと同時に、やがて古馬ビッグレース路線の主役の1頭になって...
これで通算15戦[8-4-3-0]となり、5個目のビッグタイトルを手にした4歳ブエナビスタ(父スペシャルウィーク)は、いま充実の完成期を迎えた。今回のレースが「1番強かった。危なげ...
日本ダービー2400mは歴史的なスローだった。1600m通過は土煙の芝で行われた1970年代と同様の1分41秒台。時代を40年も遡った流れは、馬場状態の差を重ね合わせるとおそらく創...
桜花賞は2分の1馬身差(0.1秒)、オークスは同着同タイム。そしてこの秋華賞は4分の3馬身差(0.1秒)。大きな差をつけて勝つアパパネではないが、牝馬3冠目に相当する今回の2000...
直前に行われた「京都大賞典2400m」は、快走したメイショウベルーガ、2着に押し上げたオウケンブルースリ。さらには3着プロヴィナージュまで。それぞれ秋の大きな目標「エリザベス女王杯...
伏兵8歳の香港調教馬ウルトラファンタジー(オーストラリア産)の快勝だった。10番人気にとどまったのは仕方がなく、「スプリント部門」では国際的にきわめてレベルの高い香港所属馬とはいえ...
注目の菊花賞トライアルは予測された通り前半は超スローの流れ。春の日本ダービーは前後半の1200mが「1分15秒1=1分11秒8」。ピッチの上がるまでの1600m通過地点「1分41秒...
スローな流れの重賞レースが連続する中、最近では珍しく「飛ばす逃げ馬」が出現してレースを作り、その飛ばしたヤマニンエルブが残した内容は「58.7-(11.7)-60.5秒」=2分10...
8月の「関屋記念」が、前後半の800m「48.2秒−44.7秒」=1分32秒9という非常に緩い流れの上がり勝負。新潟外回り1600mになって10年、もっとも遅い時計で決着したのに続...
最近パターン化している「最後方から大外一気」というほど鮮やかな勝ち方ではなかったが、後方馬群から直線外を回った牝馬マイネイサベル(父テレグノシス)の差し切りが決まった。勝ち時計の1...
4歳ナリタクリスタル(父スペシャルウィーク)のサマー2000シリーズ大逆転が決まった。これには同馬と2走前からコンビが成立し、釜山特別1着。小倉記念4着(0.3秒差)。そして今回が...
秋のビッグレースを展望するGIIの定量2000m。紛れの生じにくい「59.3-60.1秒」の流れで、最近10年間では2番目に相当の1分59秒4で決着したことにより、上位7着までをき...
1番人気だった7月の「アイビスサマーダッシュ」は、途中であきらめたとはいえ大差しんがり18着(2.0秒差)に終わったメリッサの、一変の逆転勝ちが決まった。同じスプリントレースでも、...
最後の直線が長い新潟の1600m戦は、スローに近い流れになる傾向が強い。それでも切れ味に勝る「差し=追い込み馬」がG寸前に届くパターンが多いのは知られるが、今年の前後半の800mは...
4か月以上も休んでいた武豊騎手(41)のカムバック。ベテラン柴田善臣騎手(44)の初めての小倉競馬参戦など、夏のGIII重賞とは思えない盛り上がりをみせたフルゲートのハンデ重賞を制...
函館の芝2000mのレコードはサッカーボーイの1分57秒8(1988年の函館記念)だが、これはまだ野芝当時の記録。1995年にほぼ現在と同じような寒冷地向きの「洋芝コース」に変化し...
またまた「牝馬」に軍配が上がり、創設されて10年、うち8回までの勝ち馬を牝馬が独占となった。「牡馬」で勝ち馬となったのは02年、04年に勝ったGI勝ち馬カルストンライトオ(父ウォー...
波乱必至のハンデ重賞を反映するように、人気は一転二転。最終的に単勝上位6番人気馬までがオッズ「6.3〜9.4倍」に横並びの大混戦。レースの流れも予測されたスローで展開し(前後半の1...
2006年から「ハンデ戦」に変わったため、「皐月賞」「日本ダービー」でそれなりの支持を受け、上位に好走した馬の出走はめったにみられなくなったが、今年は珍しく日本ダービーを7着(0秒...
上半期を締めくくる「夏のグランプリ」にふさわしい好レースが展開された。ナカヤマフェスタ、ブエナビスタ、アーネストリーの「1着、2着、3着」は、時が流れて1999年の宝塚記念「グラス...
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