日刊競馬編集長でお馴染みの柏木集保が、先週の重賞レースを独特の視点で回顧します
柏木集保
「いつも通りに調整できている。ひと回り馬体は大きくなったが、とくに春と変わらない状態に仕上がった。これでいい」。そんなレース直前の陣営のコメントのトーンに、「春と同じ?変わらず?そ...
伏兵11番人気ピエナビーナス(父フジキセキ)のイン強襲が決まった。人気薄の伏兵だからこその「決め打ちのイン狙い作戦」とはいえ、最初からインぴったりの追走。終始そこを動かずまったく外...
朝から小雨が降り続いたが、新潟の芝とあってそう悪化することなく「稍重」。例年と変わりない1分32秒7の好時計が記録された。レースの流れは前後半の800mずつが[46.9-45.8秒...
「ハナ、クビ、ハナ、クビ、ハナ、クビ…」の大接戦にもつれ込み、10着馬までわずか0.2秒差。小回り平坦コースのハンデ重賞らしい微差の勝負を切り抜けて勝ったのは、ベテラン8歳のダンス...
GIIIのハンデ重賞とあってベテランの多い組み合わせ。同じベテランホースといっても、すでに全盛期を過ぎ多少とも陰りをみせる馬もいれば、遅まきながらやっといま完成期の奥手タイプがいる...
5歳牝馬カノヤザクラ(父サクラバクシンオー)が昨年以上の完勝で2連覇を達成し、2年連続のサマースプリントチャンピオンに向けて断然有利な立場に立った。昨年は同じ橋口厩舎のスリープレス...
伝統のハンデ戦らしい大接戦に持ち込まれ、勝ったミヤビランベリから7着シャドウゲイトまでわずか0.3秒差。直線はまだみんな脚があったため、短い直線で接触し、ぶつかりそうになるシーンが...
ハンデ戦になって今年で4年。06年には54kgのソングオブウインドが2着。07年は52kgロックドゥカンブが勝ち、54kgスクリーンヒーローが2着するなど、実績なしの軽ハンデ馬が飛...
年度末のグランプリ「有馬記念」を制する馬も、夏のグランプリレース「宝塚記念」を勝つ馬も、多くのビッグネームの中でもっともタフで、一番頼りになるエースであることが珍しくない。あと一歩...
また今年も「軽ハンデ馬」同士の決着。これでハンデ戦になった2006年以降、1〜2着した計8頭はすべて「48〜54kg」の軽ハンデの馬ばかりとなった。もちろん結果は、波乱の連続。GI...
シンゲン(父ホワイトマズル)が1分45秒5の好時計で快勝し、今年6歳になっての充実が本物であることを示した。チャカついてイレ込み気味になるのはいつものこと。それでもこれまでよりはず...
昨年に続き「安田記念」2連覇を達成したウオッカ(父タニノギムレット)は5歳春のいま、これまでより一段とたくましく、かつ、鋭くなったのではないか。改めてその能力をもっと高いものに再認...
めったに馬場が悪化しないのがダービー・デー。当日が雨の「不良馬場」発表のダービーは、みんなの記憶にもなかった。記録をひも解くと60年代のダイシンボルガード(69年2分35秒1)や、...
4コーナーを回って、一度はサクラローズマリーとジェルミナルの間に突っ込もうとしたブエナビスタは、そこが狭くなりかけると改めてその外に出した。桜花賞とは違って明らかにロスを伴う進路変...
大きな期待を集めたドバイデューティフリーの結果があまりに物足りなかったため、「この相手なら…」とは言いつつも、5歳になっての心身の微妙な変化に小さな懐疑さえ思わせたウオッカ(父タニ...
3歳戦の波乱には、考えられていた力関係がまったく実際のそれとは異なっていたというケースがある。また、成長途上の3歳春とあって体調の変化が大きすぎる場合もある。さらには得意のレース運...
伏兵12番人気の6歳馬マイネルキッツ(父チーフベアハート)の大逆転だった。なんとこれが初の重賞制覇。しかも、勝ち時計の3分14秒4は97年のマヤノトップガンと並ぶ史上3位の快時計。...
桜花賞を回避し、オークスに目標を定めたディアジーナ(父メジロマックイーン)が流れに乗って抜け出して完勝。まだ抜け出しかかる瞬間に手前を変えるとヨレたりするなど、荒削りな面はみせたが...
注目の人気馬が、大きいどころか、著しく激しく「明暗」をわけた第一冠になった。勝ち時計はレースレコードに0.2秒しか差のない1分58秒7。レース全体の流れは『59.1-59.6』秒。...
着差は半馬身にとどまったものの、期待を一身に集めたブエナビスタ(父スペシャルウィーク)の完勝だった。さすがに18頭立ての桜花賞となれば、そうは後方からレースを進める策は取らないと思...
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