日刊競馬編集長でお馴染みの柏木集保が、先週の重賞レースを独特の視点で回顧します
柏木集保
発表は良馬場でも、多少とも渋り気味。また、向正面の強い向かい風に影響された一日。このメインレースはとくに強風の中で行われたわけでもないが、中盤に「13.0秒」のラップが3回も連続し...
「中山牝馬S」も見どころの多いレースだったが、引退するキストゥヘヴンが横山典弘騎手の巧みな騎乗で快勝。2着ピンクカメオに復活の兆しが見えたのは明るいが、3着に突っ込んだダンスオール...
3戦3勝で駒を進めてきたロジユニヴァース(父ネオユニヴァース)が、期待を上回る完勝でクラシック制覇への展望を大きく広げた。2着ミッキーペトラ以下に楽々と2.1/2馬身の差をつけ、ま...
お互い手のうちを知り尽くしている組み合わせで、なおかつ少頭数。予想通りのスローペースの展開。ゴール寸前は大接戦に持ち込まれたが、8歳カンパニーがこの中山記念2連勝を飾ると同時に「5...
チャンピオンシップにふさわしい激戦が予想された好カードは、期待を大きく上回る素晴らしい内容になった。まさにダート界前半のチャンピオン決定戦だったろう。前3年の勝ち馬(すべて7歳)が...
3400mの「ダイヤモンドS」では、天皇賞・春でも期待できそうな成長株の出現が望まれた。モンテクリスエス(父シンボリクリスエス)のレコード快勝には、そういう期待に全面的に応える中身...
皐月賞まであと2か月ちょっと。ますます候補が増えたり、逆にエース格が限られていくこともあるこの時期の3歳馬の「ステップレース」。このレースには、東スポ杯2着、朝日杯3着のブレイクラ...
午前中の不良から少し回復して「重馬場」発表のダートは、もっとも時計の速くなるコンディション。01年ノボトゥルー(旧コース)の1分22秒1に並ぶレースタイレコードが記録された。勝った...
途中から良馬場に変更された芝コースは、直前の1600m(古馬1000万下)の勝ち時計が1分36秒0にとどまったようにかなりパワーを求められるタフなコンディションだった。軽い芝でスピ...
渋い粘り腰、二の脚を繰り出してアーリーロブスト(父バブルガムフェロー)がしのぎ切るように重賞初制覇を3連勝で飾った。「エリカ賞」を勝ったあと、「ラジオNIKKEI杯2歳S」に出走の...
セイウンワンダー、ロジユニヴァース……などが一歩リードの牡馬路線に期待の候補が加わってきた。アントニオバローズ(父マンハッタンカフェ)の秘めるスケール、可能性はひと足早く抜け出した...
7歳アドマイヤフジ(父アドマイヤベガ)の2連覇が、案外スムーズに、鮮やかに決まった。ちょっとスランプに陥った印象のレースが続き、前走はジャパンCダートに出走して結果が出なかったが、...
最初、有馬記念当日の安藤勝己騎手は「ダイワスカーレット1頭」にしか騎乗しないと伝えられたとき、冬場で体調でもすぐれないのか。少し心配した。だが、ダイワスカーレットにまたがった安藤勝...
大接戦になったゴール前の追い比べを制したのは、内に切れ込むように突っ込んだセイウンワンダー(父グラスワンダー)だった。中間に一頓挫あって3か月半の休み明けながら、勝負強さ、スケール...
まだ未勝利を勝ったばかりの2戦1勝馬。多少は半信半疑の面もあったが、ブエナビスタ(父スペシャルウィーク)の能力は、少なくとも今回の対戦メンバーでは突出していることが判明した。馬なり...
カネヒキリ(父フジキセキ)の奇跡の復活に素直に脱帽したい。屈腱炎で2年4か月もの休養ブランクがあり、それもただ休んでいたのではなく2度の手術を施されたあと、不死鳥になって戻ってきた...
9番人気の伏兵スクリーンヒーロー(デムーロ騎手)が抜け出してそのまま押し切る大殊勲の勝ち星。単勝41倍はジャパンC史上最高配当だった。レースの主導権を握りそうな馬の見当たらない組み...
ちょうど中間地点あたりに上り下りの坂がある京都外回り1600mは、レース全体の前後半が同じようなバランスになることが多い。今年の流れは「前半800m46.3秒-後半800m46.3...
スタートした瞬間、つまずいたポルトフィーノ(武豊騎手)が落馬のアクシデント。いきなり波乱を思わせたが、カラ馬となったポルトフィーノは他の馬の進路を横切るような逸走はしなかった。残っ...
あまり速くならずスローに近い流れも予測されたが、伏兵セタガヤフラッグ、テイエムプリキュアの先導でレース全体のバランスは「72.1(6.1)-72.6秒」。ハロン13秒台のラップがひ...
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