日刊競馬編集長でお馴染みの柏木集保が、先週の重賞レースを独特の視点で回顧します
柏木集保
冬の雪解けの不良馬場。前夜から懸命の整備が行われたが、ドロドロのダートは水が浮いていた。朝の2Rでいきなり直線先頭のベニノアイ(後藤騎手)が、脚元に故障発症、転倒して予後不良になる...
4歳馬がたった1頭しか出走せずベテランホースの多い組み合わせだったが、勝ったエアシェイディが7歳馬なら、2着トウショウナイトも7歳馬。長い歴史の中、さすがに7歳馬同士の1〜2着独占...
マイネルチャールズ(父ブライアンズタイム)の勝負強さと闘争心が光ったレースだった。レース前、騎乗する松岡騎手が「接戦の競り合いになったほうがいい」と展望していたが、その通りの厳しい...
昨秋から2連勝の勢いに乗る5歳タイセイアトム(父サクラバクシンオー)の鮮やかな逃げ圧勝だった。ダート重賞挑戦は初めてながら、自身のこれまでの持ち時計を大幅に更新する1分10秒4。良...
6歳アドマイヤフジ(父アドマイヤベガ)が力強く抜け出し、4歳1月の日経新春杯以来、ちょうど2年ぶりの勝ち星を記録。ようやく復活してみせた。骨折のため4歳時に約1年間の休養があったあ...
数あるビッグレースの中で、中山2500mこそもっとも難しい距離とコ―スであることは知れ渡っている。そのうえ有馬記念の設定は、さまざまな路線を歩んできたエース格をみんな集めてしまう年...
昨年第一回の勝ち時計とまったく同じ1分20秒6の決着。一転二転の展開は見た目には昨年以上にきびしく映ったが、昨年のレース全体の流れは「33.8−45.1秒=上がり35.5秒」。対し...
抽選をくぐり抜け、8頭の中から1頭だけ出走できたゴスホークケンの鮮やかな逃げ圧勝だった。さらに1番枠を引き当てたこと、球節に不安がある時に幸運にもニューポリトラックの調教コース開場...
アストンマーチャンが抜け出し、ウオッカがこれをクビ差捕らえた昨年は1分33秒1の勝ち時計。3着以下はそのあと3馬身半差。善戦組の中にローブデコルテ、ピンクカメオなど後のGI級の勝ち...
ドバイデューティーF、宝塚記念に続きアドマイヤムーンが今年3つ目のビッグレースを制し、2007年のチャンピオン古馬、さらには年度代表馬のタイトル争いでも大きくリードすることになった...
まるで昨年のリプレイを見ているかのように、勝ち馬は位置も通ったコースも同じ。ほぼ同一と思えるようなレースが展開され、6歳ダイワメジャーの鮮やかな先行抜け出し。史上5頭目の連勝馬が誕...
前日まで断然の1番人気に支持されていたウオッカが当日の朝「出走取り消し」。残念ながら興味と注目度はだいぶ低くなってしまったが、快勝したダイワスカーレットの鮮やかなレースぶりは、それ...
GIシリーズの間にはさまったGIIランクのハンデ戦。波乱は毎年のことだが、ここをステップにやがては…の新星が台頭するとき、このあとに続くGIシリーズが一段と充実する。勝った4歳アド...
どちらかといえばアドマイヤムーンの方が単勝は売れるかもしれないと思えたが、枠順の差もあってメイショウサムソンが1番人気。そのメイショウサムソンは馬体重こそ宝塚記念とまったく同じでも...
春は牝馬ウオッカに完封されてしまった牡馬陣が、別路線から台頭したロックドゥカンブなどを加えてどんな秋の成長を見せてくれるか。これからの中〜長距離路線のエース格に育つような頼もしい馬...
GI級の勝ち馬4頭を中心に近年でも珍しいほどさまざまなタイプの揃った今年の秋華賞は、レベルの高い迫力の好レースが期待された。特に桜花賞馬ダイワスカーレットと、その桜花賞では負けたも...
昨年の毎日王冠を出発に古馬中距離路線のトップの1頭に立ったダイワメジャー。6歳の秋を迎えて引き続き頂点の1頭の評価は変わらないか?互角の能力を示し、天皇賞・秋でダイワメジャーととも...
この短距離路線は「主役、エース格」不在といわれてきたが、若い3歳牝馬アストンマーチャンが快勝し、2着も芝に転じて一気に本格化の牝馬サンアディユ。期待を上回る可能性を秘めた新しい勢力...
今年から2400mになったトライアル。有力候補の大半が出走していたから、この結果は本番菊花賞と密接に結びつくこと必至だが、菊花賞が10月になった2000年以降、トライアルと本番をと...
最近はあまり本番と結びついてはいないが、菊花賞のトライアル。その菊花賞候補の少ない今年はここで強い内容をみせ、菊花賞挑戦に展望の広がるような勝ち馬が出現することが期待された。とにか...
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