日刊競馬編集長でお馴染みの柏木集保が、先週の重賞レースを独特の視点で回顧します
柏木集保
どの馬にとってもほぼ能力を出せそうな前半1000m通過60.0秒の平均ペースで流れたこと。その結果が、1分47秒4のきさらぎ賞レコードに相当する好時計となり、紛れの要素が極めて少な...
少しかかり気味に離して逃げた伏兵モエロタケショウの前半のペースが48.2-61.0秒・・・だから、全体として超スローにも近い流れからの後半の切れ味比べ。というより、坂を上がるあたり...
7歳になって初めて重賞を制覇するのも珍しいことなのに、1月のガーネットSで初重賞を手にしたリミットレスビッドが、今度はGI、GII級の揃った強敵相手に、57kgの別定重賞で東京のダ...
新旧のダート巧者がそろい、GIフェブラリーSへ向けて激しい攻防が期待されたが、案外、大きな見せ場もなくすんなり決着がついてしまった。ダートに方向転換して4連勝中のタガノゲルニカが流...
ゼンノロブロイ、タップダンスシチーなどが引退し、ちょっと層が薄くなりかけた古馬の中〜長距離路線。4歳勢の飛躍が期待された。4歳アドマイヤフジが勝って、インティライミが小差の3着。と...
7歳リミットレスビッドは、今回が初めてのダート1200mへの出走だったが、前半はムリに追っつけて先行せず(気合をつけるとかかり気味になる)、直線追い込む形で一気に抜け出した。芝の1...
ハーツクライの勝因はいくつもあるだろうが、最大の強みは「とにかく、絶好調だった(橋口師)」とコメントしたように、2分22秒1の激走になったジャパンCの反動もなく、変わらずピークの状...
引退レースのアドマイヤグルーヴの完勝だった。5歳の今年はここまで6戦して未勝利で、体つきがふっくらしすぎたきらいがあったが、エリザベス女王杯の頃から本来のシャープな体型に戻り、最後...
おそらく流れは速くならないだろう…と予測された通り前半800m・47.4-後半800m・46.3秒で1分33秒7。絶好の芝コンディションで例年通りに1分33秒台の決着になったが、見...
馬場発表は「良」として記録されるが、これは馬場の急変に発表が追いつかなかったもので、実際には雨の重馬場。来春になってこのGIの中身を振り返る際には、馬場差が2秒前後もあった滑る重馬...
例年以上に流れは速くなり、厳しい東京2400mになることが予測されたが、2分22秒1の快レコードには驚くしかない。昨年のゼンノロブロイは2分24秒2で3馬身差の圧勝。芝の状態が今年...
予測を大幅に上回るHペースの厳しい流れが展開された。前半45.7-57.1秒のペースはマイルCSでは珍しい高速の流れ。それもほぼ同様のペースで1分32秒6のレースレコード(アグネス...
年によってペース(流れ)の大きく異なるエリザベス女王杯の2200mだが、オースミハルカの作ったペースは(60.0秒-12.5秒-60.0秒)。見事にバランスのとれた一定の平均ペース...
小倉2歳Sを制した当時のアルーリングボイスは、仕上がりの早い器用なスピード型で、武豊騎手が巧みにリードし、ギリギリいっぱい追い込んできたセントルイスガールを凌いだ形だった。同じよう...
ストーミーカフェがハナを奪い、タップダンスシチーが続き…の形は予想された通りだが、ストーミーカフェもただ飛ばすだけの伏兵ではなく進歩している。タップダンスシチーも強引に行く一時のタ...
1周目の4コーナーを回るころにかかり気味になり(最終コーナーと察して加速しはじめた)、包まれる危険を承知でインに入れる形になったこと。スパートのタイミングが多少遅かったことなど、も...
ステップのローズS・2000m(阪神)が、後半1000m・59秒1の決着で、勝ったエアメサイアの後半3ハロンが34.2秒。半馬身差2着のラインクラフトのそれが34.8秒。3着以下は...
特に強力な先行型がいなかったため、途中からコスモバルクがハナに立つ形は予想通りだったが、ひところほど折り合いを欠いて一気にハナを奪う形ではなく、前半の1000m通過は61.2秒のス...
予測されたとおりの勝ち時計1分07秒3が記録され、前半32.0-後半34.4秒の流れも戦前に考えられた通り。カルストンライトオが行き、2〜3番手追走を理想としていたサイレントウィッ...
無敗の3冠馬まであと一歩となったディープインパクト。無事に夏を乗り切った時点でほぼ約束されたに近かったが、神戸新聞杯の独走をみると、改めて他のライバルとは次元が違っていた。スピード...
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