日刊競馬編集長でお馴染みの柏木集保が、先週の重賞レースを独特の視点で回顧します
柏木集保
毎年のように波乱が生じるのは、春シーズン最後のG3とあって、ここを目標という馬がいないからだろう。まして馬場も微妙。今年も馬場が渋り、ここを使って夏のローカル重賞を展望する馬。一連...
1分32秒1の快レコードで抜け出した6歳アグネスデジタルは、これはもう文句なしに総合力・底力の違いだった。まだ必ずしも完全復調したともいえない動きや気配から人気を落としていたが、こ...
ネオユニヴァースと同じように、最初の皐月賞の時点で1番人気の注目を集め、その期待に応えて皐月賞→ダービーの「2冠」を達成した馬は、これまでに史上11頭存在する。その11頭のうち、無...
勝ったスティルインラブ(父サンデーサイレンス)は、1993年のベガ(父トニービン)以来の2冠馬となった。桜花賞とオークスの上位馬の勢力図は、かつてと異なり、今年もスローペースでほと...
6月8日のG1安田記念に向けて、新しい勢力が台頭するか。また、スケールあふれるマイラーが成長して欲しいという人気順だった。しかし、上昇を期待された1〜3番人気の「4歳馬」はみんな凡...
1分34秒2。レースの価値は必ずしも時計によって示されるものではない。また、10Rあたりから小雨になり、降り始めは走りにくいともいわれるが、馬場は悪くなく、それにしても不思議な勝ち...
3000m級のG1を勝っているのは、菊花賞馬ヒシミラクルだけ。勝たれてみれば配当は別にきわめて当然の結果なのだが、その菊花賞でヒシミラクルを◎にした私も、もう一度ヒシミラクルを本命...
このレースの内容の、着眼点はひとつだけ。オークスに結びつくか。このレースの上位馬にオークス候補はいるかだろう。ポイントは2つある。まず勝ち時計。2分0秒6。レースラップは60.2−...
最短距離のインを死守し、4コーナー手前でもあわてずにワンタイミング待って馬群を割ったM.デムーロもすごいが、驚くべきはやはりサンデーサイレンス産駒の勝負強さとその底力だろう。これで...
スティルインラブの完勝は、近年のパターンが伝える桜花賞馬のステップそのものを踏んできただけに、ごく順当だろう。レース自体のレベルも前後半46.7-47.2秒のバランスで、1分33秒...
勝ち時計は1分59秒1。前後半の1000mずつが59.6−59.5秒の典型的な平均ペースでバランスが取れているから、もっとも時計が速くなるパターンであると同時に、どの馬も力をフルに...
勝ったビリーヴの勝因は、香港遠征ですっかり体調を崩していたが、3月の阪急杯をステップに再び上昇カーブ。すっかり本来の気配に戻っていたこと。一度体調を崩した牝馬が短期間で立ち直るのは...
人気を2分したサンデーサイレンス産駒のネオユニヴァースと、サクラプレジデントのマッチレース。1分48秒2の時計は決して速くはないものの、上がりは12.1−11.6−11.6秒=35...
ヤマカツリリーは12月のG1阪神JFでピースオブワールドの0.2秒差2着に粘ったしぶといタイプ。Aランクの勝ち馬が不在となったあと、押し出されるように人気になるのはつらい立場で、ま...
注目のザッツザプレンティ(武豊)はスタート直後に落鉄。終始スムーズさを欠いたストライドで内にささり通し。まったく能力を出し切れなかった。口ムキが悪くみえたり、手前の替え方が変だった...
ローエングリンの今後の進むべき方向や、本来はどういう最大の特質を持った馬なのかが前面に出たレースだった。今回の逃げは、たちまち落ち着いていかにも気分の良さそうなストライドでマイペー...
3月29日のドバイワールドCを目指す3頭のレース内容が注目されたが、ちょっと明暗が分かれてしまった。展望が開けたのは勝ったゴールドアリュール=武豊。入念に乗ってプラス6キロの512...
重馬場の中、人気上位の3頭が順当に上位3着までを独占した。それぞれの人気馬にはただ好勝負や勝ち負けしたいというだけでなく、路線に乗っていくためのテーマがあった。まず、勝ったネオユニ...
必ずしも今年の3歳牡馬陣のトップグループに入る馬のいなかったこのレース。強い勝ち方をしてAランクに突入する馬の出現が待たれた。レースの流れは前半1000m通過60秒1。無理のない平...
デビュー戦を豪快に差し切った当時から大器の評判が高かったボールドブライアン(父ブライアンズタイム)が、いよいよ本格化なった。うまく展開がはまったとはいえ、この時期のマイル1分32秒...
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