日本ダービーの実況を16年間担当した長岡一也が競馬と人生観を語る
長岡一也
直前の斤量の増量、そういうことがあるのかと認識を新たにさせられた「キャッシュコールマイル」だった。当初、119ポンドだったコイウタが、レース当日になって123ポンドに。「ヴィクトリ...
各地で始まった新馬戦、確実に競馬は動いていく。それとともに語られる新しい種牡馬たちのこと。どれだけ血統に精通しているかで、競馬を語る幅が広がるのだが、そればかりに頼っていると現実を...
史上最多の18頭で行われた宝塚記念から感じ取ったもの、それは日本と海外とを繋ぐ競馬が現実化しているという事実だった。3月のドバイデューティフリーを制していたアドマイヤムーンには、英...
今年も新馬戦がスタートした。確実に、競馬は新しいサイクルに入っていく。今は、どの馬にも生涯にたった一度しか新馬勝ちのチャンスは与えられない。どの陣営も、納得のいく状況でないと出走に...
あっという間にやってきた夏のローカル開催。昨年からの2つのサマーシリーズにジョッキーズシリーズが加わり、どう話題が膨らんでいくか、新しい試みには拍手を送りたい。スプリントシリーズも...
日本のエース、そう呼ぶにふさわしいダイワメジャーの優勝だった。異口同音に、さらに進化したのではないか。その強さは圧巻だった。東京競馬場は、真の底力が発揮されるコース、ここで勝ってこ...
偶然を予知することは困難だ。しかし競馬には、ときたまそんなことがある。今年のダービーには、ダービー馬を父に持つものが5頭出走していた。この中で、圧倒的人気を背負ったフサイチホウオー...
競馬の祭典ダービー、全てのホースマンがその勝者の立場にあることを望んでいる。かつて、ハイセイコーブームの中、タケホープで栄冠に輝いた騎手の嶋田功は、リーディングジョッキーになるより...
厳しいのは、騎手の世界も同じ。こうした中での5年目、のGI制覇は新しさを感じた。インタビューを終え表彰式に向かう地下馬道、馬上で彼がしきりに右足の太股を叩いていた。ゴールをめざす最...
“皆さんを驚かせてしまいました”とピンクカメオの金子真人オーナーはニッコリ。表彰式に向かう地下道を歩きながら、こう語っていた。ディープインパクトが引退してしばらくはと周囲は見ていた...
それは、青葉賞から始まっていた。タニノギムレット産駒ヒラボクロイヤルは、器用さはないが確実に脚を伸ばすタイプだから大敗は少ない。東京の2400mならこの馬の可能性が一番発揮されてい...
グランドオープンした東京競馬場。フジビュースタンドの全長380mの大きさには圧倒されるが、いざ中に踏み込むと、これまでとは勝手が違い、右往左往する顔馴染みに遭遇する。常連は、いつも...
レベルが上がったことで多くの馬が同じようなスピードで走れるようになった。皐月賞の結果から、それがはっきりしていた。レースの勝ちタイムが1分59秒9、これぐらいだとかなりの馬が走れる...
11日(水)に、東京競馬場スタンド改築工事竣工式典が執り行われた。足掛け8年に及ぶ大工事で、新スタンドのグランドオープンは、来る21、22日になる。新たに完成した「フジビュースタン...
日本馬の海外での活躍、今や当然と思わせるものがあるが、これにつれて騎手の存在も世界にアピールすることになる。人馬のグローバルなステージでの活躍という流れは、いずれにせよ歓迎すべきこ...
馬は血で走る、言い古された言葉が鮮やかに甦った高松宮記念だった。今更言ったところで仕方のないことだが、あまりにもぴったりだったので、記憶に留めるためにも記しておきたい。ふたつあるス...
レースに抱くイメージと馬とがなかなかしっくりこない高松宮記念。スプリント戦は新陳代謝が激しく、次から次と新星誕生が見られるものだが、その陣営の頂上戦は、チャンピオン決定戦にふさわし...
毎年この時期になると、強く思うことがある。新しく騎手の仲間入りしたルーキーたちのことだ。テレビでは、デビューした彼等若者たちの初々しい表情を映し出している。その顔つきや言葉から、ど...
馬は血で走る、これよりもっと興味深い場面になりそうだ。弥生賞が終わって皐月賞、ダービー戦線が見えてくる中で、誰しもが気づくのが、サンデーサイレンス亡き後の種牡馬争い。あまりにもSS...
クラシックの登竜門と言えば、牡馬の場合まず、弥生賞。一気に、皐月賞、ダービーが近づいてくる。今年は、2歳王者ドリームジャーニーをめぐる検討になったが、朝日杯を勝つ直前の東スポ杯でフ...
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