重賞ウイナーからファンに愛されたあの馬まで、競馬から退いた後の知られざるエピソードをご紹介。
佐々木祥恵
いつも「第二のストーリー」をご愛読いただき、誠にありがとうございます。来週末はいよいよ有馬記念。そこで、1993年の勝ち馬トウカイテイオーにまつわる物語を、有馬記念当週に2日連続で...
(前回のつづき)乗馬への道は閉ざされるも、この縁は断ち切らないメイセイオペラに魅せられた梶原晴美さんは、その産駒を追いかけ、浦和競馬で走っていたロマンテノールを引き取った。当歳の時...
「アウェーの場で大勢のお客さんにもひるまない姿がすごい」地方馬初にして唯一、中央競馬のGI競走に優勝という偉業を成し遂げたメイセイオペラが、種牡馬として繋養されていた韓国で心不全に...
(前回のつづき)天間師「噛まれないように気をつけてください(笑)」ユキンコ(牝4)が埼玉で元気でいることを、中央競馬時代に管理していた天間昭一調教師に伝えた。「気性は前向きで走る気...
ユキンコにある人の名前を投げかけてみたら…ユキンコ(牝4)が埼玉県にやって来た。つばさ乗馬苑代表の土谷麻紀さんから、写メ付きのメールが届いたのは9月初旬のことだった。あのユキンコが...
7歳の時に全治9カ月の骨折、引退が決定秋晴れの昼下がり、東京都町田市にあるモーヴァン乗馬クラブに赴いた。住所は東京都だが、神奈川県相模原市にも隣接しており、都会の喧騒とはかけ離れた...
(前回のつづき)周りを惹き付ける、ムービースターの優しい一面ムービースターは、およそ13年間、岩手県奥州市にある湯澤ファームで余生を過ごした。ファームスタッフの菊池真希さんは、ムー...
トウカイテイオーが沈み、代わって追い込んできた2頭の伏兵2016年10月10日、1頭の名馬が星になった。その名はムービースター。余生を送っていた岩手県奥州市の湯澤ファームで、30年...
(前回のつづき)「馬は人間と同じとは言いませんけど、それに準ずるものだと思っています」サマー君。グレース・ライディングクラブの代表、太田保さんはディープサマー(セン14)をこう呼ん...
(前回のつづき)同じ命を持ったものとして、どうしても助けたいヤンチャなアポロドルチェが馬房へと戻り、ディープサマー(セン14)が洗い場に繋がれた。芦毛のその馬の瞳は穏やかだった。グ...
現役時代は、入厩した時からやんちゃだった2007年の京王杯2歳S(GII)の勝ち馬アポロドルチェが第二の馬生を過ごす、岡山県岡山市のグレース・ライディングクラブに取材に訪れたのは7...
「ああ、ここ俺の家だ」茨城県つくばみらい市にある柏乗馬クラブに、2012年にあのオルフェーヴルの帯同馬としてフランスに渡り、フォワ賞(GII・5着)、凱旋門賞(GI・17着)にも出...
松山元師「あの馬の余生は幸せだったと思います」茨城県笠間市にある「東京大学農学生命科学研究科高等動物教育センター」(以下、東大牧場と略)に、ウィナーズサークル(牡)の取材に訪れたの...
ベガの息子とダイナカールの息子が共にアドマイヤボス。1993年の桜花賞、オークスを制したベガの息子で、1999年のダービー馬アドマイヤベガの弟。自身は、およそ1年3か月という短い競...
亡くなってからも考えさせられることが多い1994年の新潟3歳Sに優勝したトウショウフェノマ(セン)が、8月19日、24歳でこの世を去った。昨年11月に取材をした時には腰が悪い以外は...
いつも「第二のストーリー」をご愛読いただき、誠にありがとうございます。8月30日の更新分ですが、取材スケジュール等の都合により休載とさせていただきます。読者の皆様にはご迷惑をお掛け...
(前回のつづき)馬にとっても人にとっても、ひだまりのような居場所にしたい初めは養老牧場ができたらいいなという気持ちだった森光夫妻だったが、引き取った馬を安心して預けられる牧場が近隣...
(前回のつづき)競走馬を引き取る行為は、間違った道ではない吉備ひだまり牧場の森光範子さんは、園田競馬の厩務員時代から引退した馬たちの牧場を作るという夢を胸に秘めるようになっていた。...
(前回のつづき)「常識はずれの年齢から厩務員を始めました」岡山県にある吉備ひだまり牧場は、森光康裕さん、範子さんの夫婦二人三脚で運営している。牧場開設は2014年5月。今年で3年目...
(前回のつづき)引退が決まって4日後に「アルドワーズの会」発足広島県在住だった岡村さんも、北殿さん夫妻と同じく、吉備ひだまり牧場という養老牧場ができたと知って見学に訪れた1人だ。競...
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