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新潟競馬場で企画展『引退馬の余生を考えよう』が開催中

  • 2015年08月28日(金) 14時20分
 現在、新潟競馬場では「引退馬の余生を考えよう」という企画展が開催されている。

 この企画展は、シャドウゲイトなどでお馴染みの馬主・飯塚知一氏を委員長に、角居勝彦調教師主催の「一般財団法人ホースコミュニティ」、北海道新ひだか町の養老牧場「Rolling Eggs Club」、「認定NPO法人 引退馬協会」が集まって立ち上げた「引退馬の余生を考えよう」実行委員会が主催し、馬主、調教師などの競馬関係者や引退馬を繋養する団体、そしてファンによる引退馬支援などの活動がパネル展示されている。

 またうらかわ優駿ビレッジ「AERU」で過ごすダービー馬ウイニングチケットと、32歳と高齢のニッポーテイオー、競走馬引退後に警視庁騎馬隊で活躍し、騎馬隊除隊後は北海道の牧場で余生を送っているテンジンショウグン、東京競馬場の誘導馬となったサクセスブロッケン、繁殖を引退したエイシンバーリンワコーチカコら18頭の近況も写真とともに紹介されている。

「開催初日、2日(8月1日、2日)はとてもたくさんの方がいらっしゃいました。アンケートに答えてくれた方だけでも300人以上です。それ以降の週は土日併せて100人前後で推移しています。特に若い方が熱心に見てくださっていますし、アンケート用紙に真剣に書き込んでくださいます。もっと広い場所で大々的に開催してほしいですとか、東京競馬場など他の競馬場でも開催してほしいという声も多いですね」と、認定NPO法人引退馬協会代表の沼田恭子さん。

 取材中も競馬観戦の合間に次々とファンが訪れては、熱心にパネルに見入っていた。
「よく馬券を買っていたトウショウシロッコ(警視庁騎馬隊で活躍中)が、元気でいてくれたのがわかって良かったです」(40代男性)
「名馬だけではなく、それ以外の馬たちも生きていける場所が増えてほしい」(20代男性)
など、パネル展示を前に感想は様々だ。人間のために命懸けで走る競走馬たちの引退後は、決して明るいものではない。けれども多くの人々が引退馬たちの現状を知り、関心を持つことで、馬たちの余生の可能性も広がっていくように感じる。

 夏の新潟競馬も残り2週となった。この機会に企画展に足を運び、引退後の競走の現状や馬たちの余生について考える時間を持ってみてはいかがだろう。

JRA新潟競馬場 ニルススタンド2階西側特設スペース
9月6日(日)まで競馬開催日全日で開催中。(時間:開門時〜)

展示馬 様々な場で活躍、または余生を送る元競走馬たち(展示馬は変更になる場合がございます)
ウイニングチケットエイシンバーリングランスクセーサクセスブロッケンツルマルツヨシデュークグランプリテンジンショウグントウショウシロッコトウショウヒューマトウショウフェノマナイスネイチャニッポーテイオービコーペガサスヒシマサルヒシミラクルビッグゴールドロイヤルタッチワコーチカコ(50音順)

主催「引退馬の余生を考えよう実行委員会」
委員長 飯塚知一 参加団体 一般財団法人ホースコミュニティ Rolling Eggs Club 認定NPO法人引退馬協会
(取材・写真:佐々木祥恵)

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