一昨年の
日本ダービーで左第一指節種子骨骨折を発症して競走中止以来、長期休養していた
エキマエ(牡5・美浦・
中川公成)が、23日(土)の中山11R
アレキサンドライトS(4歳以上1600万下・ダ1800m)でおよそ1年7か月振りに復帰する。
管理する中川調教師は「昨年10月末に帰厩して、当初はプールと坂路で調教をしてきました。だいぶ体が絞れてきましたので、その後はウッドチップと坂路でじっくり乗り込んできました。息もまずまずですね。現在、馬体重は520キロくらいあります。多少太いですけど、体高が伸びて幅も出ましたので、成長もしています。脚元も問題ありません」と、このレースに向けて順調に調整されている。
今週は
江田照男騎手が騎乗して、ウッドチップコースで併せ馬の追い切りを消化した。
「今週の稽古もそうですが、調教では真面目に走らないんですよね。だいぶ良くなってきてはいますけど、基本真面目ではないですから。1度使うと、変わってくると思いますけどね。2歳時に中山(500万下・12着)で負けていますけど、その時はまだブリンカーを着けていませんでした。ブリンカーを装着してからは、レースで力を発揮できるようになりました。今回もブリンカーを着ける予定です。能力はありますが、今回は長期休養明けですし、まずは無事に走ってどのようなレースをしてくれるかですね」
関西馬に押され気味だったダート戦線だが、ここのところ関東馬の活躍が目立つ。
エキマエの復帰で、さらにダート戦線が面白くなりそうな予感がする。
(取材・写真:佐々木祥恵)