最強の2冠馬がターフに戻ってくる。圧巻の末脚で
皐月賞、ダービーを連覇した
ドゥラメンテ。古馬戦線のエース格になり得る存在が復帰戦を迎える。
昨年の6月27日に両前脚のトウ骨遠位端骨折がオーナーサイドから発表され、競馬界に衝撃が走った。その後は焦ることなく、年内は休養。今年の1月19日に美浦トレセンへ帰厩し、ケイコを重ねている。「寒い時季で骨折明け。慎重にならざるを得ない部分もあり、調教は遅れています」と橋本助手のトーンは控えめだが、1週前追い切りは美浦Wで6F82秒3-39秒0-12秒0と長めから負荷をかけた。「これで反動が出なければ力は出せるかな。八分程度という感じですが」と、及第点には達する見込みだ。
「早く会いたい。復帰はとてもうれしい」と騎乗を待ち切れない様子で語るのは
M.デムーロ。「夏に牧場で会ったんだ。大きくなって、顔つきも大人になっていた。ダービーの時とは違ったよ」と見た目から成長を実感し、パフォーマンスの向上に自信を見せた。今年はドバイ遠征、
凱旋門賞挑戦など、海外を見据える一年。無限の可能性を秘めた
ドゥラメンテの戦いがいよいよ始まる。