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ハットトリック、秋3戦目でVゴール

  • 2005年11月20日(日) 15時39分
 20日、京都競馬場で行われたマイルCS(3歳上、GI・芝1600m)は、O.ペリエ騎手騎乗の3番人気ハットトリック(牡4、栗東・角居勝彦厩舎)が、道中は中団を追走し、直線で先に抜け出した4番人気ダイワメジャーをゴール前ハナ差捕らえて優勝した。勝ちタイムはレースレコードとなる1分32秒1(良)。さらに1馬身離れた3着には2番人気ラインクラフトが入った。同一GI・3連覇を懸けて出走した圧倒的1番人気(単勝150円)デュランダルは直線伸び切れずに8着に終わった。

 レースは、スタート直後から先手を奪ったローエングリンが逃げる展開。ダイワメジャーが好位につけ、ラインクラフトハットトリックは中団、デュランダルはいつも通り最後方のポジションでレースを進める。直線に入ると好位から脚を伸ばしたダイワメジャーダンスインザムードが先頭に。馬場の中ほどからラインクラフトが進出し、大外からはハットトリックが鋭く追い込む。ゴール手前で抜け出したダイワメジャーハットトリックが上がり33.3秒の脚を繰り出し、ハナ差捕らえたところがゴールだった。最後方から直線勝負に徹したデュランダルは、ラスト3Fをメンバー中最速となる33.2秒でまとめるも、追い込み切れず8着に敗れた。

 勝ったハットトリックは、父サンデーサイレンス、母はサンタイネスS(米G2)勝ち馬トリッキーコード(その父Lost Code)という血統。全姉にJRA・3勝を挙げたコードネームがいる。01年セレクトセールにおいて6,800万円で取引され、04年5月に美浦・清水美波厩舎からデビュー。初戦、2戦目の牡丹賞(共に東京・芝1600m)を連勝して臨んだラジオたんぱ賞(GIII)は9着に敗れている。その後、休養を挟んで栗東・角居勝彦厩舎に移籍すると、ナリタブライアンM(1000万)、清水S(1600万)を連勝。今年に入ってからも京都金杯東京新聞杯(共にGIII)を制して重賞2連勝を含む移籍後4連勝を飾っていた。その後はマイラーズC(GII-9着)、安田記念(GI-15着)と精彩を欠くも、休養を挟んで迎えた毎日王冠(GII)を0.8秒差9着、前走の天皇賞・秋(GI)を0.4秒差7着と良化を示してここに臨んでいた。この勝利でGI初制覇、通算成績を12戦7勝(重賞3勝)とした。

 鞍上のO.ペリエ騎手は、ゼンノエルシドで制した01年以来、同レース2勝目。管理する角居勝彦調教師は初制覇となった。JRA重賞は、O.ペリエ騎手がゼンノロブロイで制した04年有馬記念(GI)以来となる通算33勝目で、GIはウイングアローで優勝した00年フェブラリーS以来6年連続の勝利。角居勝彦調教師は、カネヒキリで制した6月のユニコーンS(GIII)以来、今年7勝目、通算10勝目とし、GIはシーザリオで制したオークスに続き3勝目となった。

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