17日に仏国の
メゾンラフィット競馬場で行われたG3メシドール賞(芝1600m)は、3.2倍の2番人気におされていたヴァダモス(牡5、父モンズン)が後続に3馬身差をつける快勝。昨年9月のG2オッティゲンレネン(芝1600m)、今年5月のG2ミュジェ賞(芝1600m)に続く3度目の重賞制覇を果たした。次走は8月14日に
ドーヴィルで行われるG1
ジャックルマロワ賞(芝1600m)の予定だ。
ヴァダモスという馬名を見て、目や耳に馴染みがあるなとお感じになった日本の競馬ファンも少なからずいるはず。と言うのも、同馬の前走は5月24日に
シャンティイで行われたG1イスパーン賞(芝1800m)で、逃げると見られていた
エイシンヒカリのハナを叩いてペースを作り、最後は脚をなくし
エイシンヒカリから12.1/2馬身差の4着に敗れていたのがヴァダモスなのだ。
イスパーン賞組は、5着に敗れたマイ
ドリームボート(牡4)が、次走のG1
プリンスオヴウェールズS(芝10F)でG1初制覇を達成。イスパーン賞は3着だったシルヴァーウェイヴ(牡4)も、次走のG1
サンクルー大賞(芝2400m)で待望のG1初制覇を果たし、
サンクルー大賞の2着がイスパーン賞では9着に敗れていたイラプト(牡4)と、イスパーン賞で負けた馬たちの好走が続いている。
負けた馬たちのその後のパフォーマンスが、今年のイスパーン賞はレースレベルが高かったことを、改めて実証している。
(文:合田直弘)