13日、クラシック3冠を含む7冠を達成し、現在門別・
シンボリスタリオン
ステーションで繋養されている
シンボリルドルフ(牡23、
父パーソロン)が種牡馬を引退することになった。高齢と体力の低下のためで、昨年は12頭の種付けしかできず、脚部に故障を重ねている状況。今年はわずか3頭の種付けで、1頭も受胎しなかった。今年生まれた産駒が最後の世代となり、今後は現在繋養されている
シンボリスタリオン
ステーションで余生を送ることになる。
シンボリルドルフは
父パーソロン、
母スイートルナ(
その父スピードシンボリ)という血統。デビューから4連勝で
弥生賞(G2)を制し初重賞制覇を飾ると、
皐月賞、
日本ダービー、
菊花賞(全てG1)を無傷で制し、無敗の3冠を達成。
ジャパンC(G1)では
カツラギエースの3着に敗れたものの、
有馬記念(G1)では
カツラギエース、
ミスターシービーらを下してレコード勝ちし、84年の
年度代表馬に選ばれた。翌年も
天皇賞・春、
ジャパンC、
有馬記念とG1・3勝を挙げ、2年連続
年度代表馬に輝いた。翌86年の
サンルイレイS(米G1)6着を最後に現役を引退。通算成績15戦13勝(海外1戦0勝)。オーナーは和田共弘氏で、美浦・野平祐二厩舎所属、全レースで岡部幸雄騎手が騎乗した。
87年、当時としては史上最高額となる10億円のシンジケートを組まれ種牡馬入り。初年度から
皐月賞、
日本ダービーとクラシック2冠ほかG1・4勝した
トウカイテイオー(牡16)を輩出し、その後も
キョウワホウセキ(牝15、4歳牝馬特別・東-G2)、
アイルトンシンボリ(牡15、
ステイヤーズS-G3)、
ツルマルツヨシ(牡9、
京都大賞典-G2)、
ミスタールドルフ(牡14、ダービー
グランプリ)などを輩出。母の父としては
アクティブバイオ(
父オペラハウス、
日経賞-G2)、
ブルーイレヴン(
父サッカーボーイ、
関屋記念-G3)、
アズマサンダース(
父サンデーサイレンス、
桜花賞-G1・2着)などを出している。
後継種牡馬としては
トウカイテイオー、
アイルトンシンボリなどがおり、
トウカイテイオーからは
トウカイポイント(
マイルCS-G1)、
ヤマニンシュクル(
阪神ジュベナイルフィリーズ-G1)が出ており、
シンボリルドルフから親子3代続けてG1制覇を達成している。