「2歳新馬」(28日、小倉)
断然の1番人気に支持された
ヴァナヘイム(牡、
父キングカメハメハ、栗東・角居)が、ノーステッキで完勝発進。注目の超良血馬がクラシックへの第一歩を踏み出した。ゆったりした流れのなか、道中は中団を追走。折り合いもついて、3コーナー過ぎから一気にポジションを上げると、4コーナーでは早くも前を射程圏内に。直線では2番人気
ディランフィールド(2着)の外から並びかけるが、鞍上の
浜中俊騎手は持ったまま。最後までほとんど追われることなく、楽にかわしてゴールイン。着差(3/4馬身)以上の完勝劇だった。芝1800メートルの勝ちタイムは1分53秒8。
母は12年
マーメイドSを制した
グルヴェイグで、母の兄姉には
アドマイヤグルーヴや
ルーラーシップなど活躍馬多数輩出の一族だ。勝利に導いた
浜中俊騎手は「ゲートも上手に出てくれましたが、ゆっくりと控えて競馬をしました。道中も力むところがなく、仕掛けてからの反応もいい感じでした。馬も緩いし、夏場の暑さにもこたえていたところがあったかもしれませんが、その状態でも勝つんだから能力が違いましたね。超楽しみです」と将来性を高く評価した。
なお、2着から1馬身半差の3着には3番人気の
アスタークライが入り、順当な結果に終わった。
提供:デイリースポーツ