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アドマイヤグルーヴ、有終の美を飾る

  • 2005年12月18日(日) 15時40分
 18日、阪神競馬場で行われた阪神牝馬S(3歳上牝、GII・芝1600m)は、武豊騎手騎乗の2番人気アドマイヤグルーヴ(牝5、栗東・橋田満厩舎)が中団追走から直線で抜け出すと、インを突いて脚を伸ばした4番人気マイネサマンサに1/2馬身差をつけて優勝した。勝ちタイムは1分34秒5(良)。さらにクビ差の3着には3番人気レクレドールが入り、圧倒的1番人気(単勝160円)に推されたラインクラフトは、好スタートから果敢に先行するも直線で失速し4着に敗れた。

 勝ったアドマイヤグルーヴは、父サンデーサイレンス、母が96年オークス、97年天皇賞・秋(共にGI)を制したエアグルーヴ(その父トニービン)という血統。全弟に現4戦3勝のサムライハート(牡3、栗東・伊藤雄二厩舎)、全妹に現7戦3勝のイントゥザグルーヴ(牝4、栗東・伊藤雄二厩舎)がおり、従姉にはエガオヲミセテ(父サンデーサイレンスマイラーズC-GII)がいる。また、半弟にあたるエアグルーヴの2004(牡、父ダンスインザダーク)は、04年セレクトセールにおいて国内セール史上最高価格となる4億9000万円で“フサイチ”の冠名で知られる関口房朗氏に落札されている。

 02年11月にデビューし、初戦で初勝利。翌年の牝馬クラシック戦線は、桜花賞オークス秋華賞(いずれもGI)を3、7、2着に敗れ、クラシックはスティルインラブの前に無冠に終わったが、4度目のGI挑戦となったエリザベス女王杯(GI)で悲願のGI初制覇を飾っている。04年はマーメイドS(GIII)を3馬身差で圧勝するほかにも、10月の天皇賞・秋(GI)でゼンノロブロイの0.4秒差3着と牡馬相手に奮闘する活躍を見せ、11月のエリザベス女王杯を1番人気に応えて見事制覇、98、99年の同レースを連覇したメジロドーベル以来となる史上2頭目の連覇を達成している。今年に入ってからは今ひとつ結果を出せず、3連覇を懸けて臨んだ前走エリザベス女王杯も3着と惜敗したが、この舞台で女王の意地を見せつけた。このレースで現役を引退し、今後は繁殖入りする予定。通算成績21戦8勝(重賞5勝)。

 この勝利でアドマイヤグルーヴは、獲得賞金額がシンコウラブリイの5億3787万5400円を抜いて牝馬歴代6位となった(1位は母エアグルーヴ)。鞍上の武豊騎手は、ファインモーションで制した03年以来、通算4勝目。管理する橋田満調教師は初制覇となる。JRA重賞は武豊騎手カネヒキリで制したジャパンCダート(GI)に続く今年23勝目でJRA年間単独最多重賞勝利の記録を達成。通算では217勝目。橋田満調教師はスズカマンボで制した5月の天皇賞・春(GI)以来となる通算38勝目。

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