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コロナシオンなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

  • 2016年09月29日(木) 15時40分
 今週の栗東は厩舎従業員レクレーションのため、27日が全休日。通常なら28日に追い切りが集中するところだが、全休明けの追い切りを避けた厩舎も多く、29日は通常の木曜日に比べるとかなりの追い切り頭数となった。

 その29日は前夜からの大雨の影響を受けて、たっぷりと水分を含んだ馬場。29日の調教時間中にも大粒の雨が降る時間帯があり、雨の影響をかなり受けている。28日は雨の量が少なかったので、かなり蒸し暑い状況だったが、29日は大雨が降った後ということもあり、かなり過ごしやすい気温だった。

【坂路/4F51.9秒】
 28日。27日は今週末の重賞競走に特別登録している馬の調教が可能だったので、前日のトレセンニュースでもお伝えしたように、スプリンターズSに出走予定のビッグアーサー(栗東・藤岡健一厩舎)やミッキーアイル(栗東・音無秀孝厩舎)が最終追い切り。一番時計は後者がマークした4F50.0秒だったが、二番時計がソニックアロー(栗東・森秀行厩舎)の4F51.0秒。4F51秒台はこの馬を含めて8頭しかおらず、この時点で時計を要する馬場という印象だった。

 29日。一番時計はスプリンターズSに出走予定のネロ(栗東・森秀行厩舎)が4F49.1秒。続く二番時計はサンレーン(栗東・西園正都厩舎)の4F50.5秒だったが、速い時計はこの2頭。やはり4F51秒台は頭数が少ない。

 ラスト1Fで時計を要する馬も多い中、サウジアラビアRC(10月8日・東京芝1600m)の出走を予定しているクライムメジャー(栗東・池江泰寿厩舎)の動きは圧巻。ロードプレミアムとの併せ馬だったが、ラスト1Fで追い出されるとしっかり伸びて先着。時計も4F53.2〜3F38.7〜2F24.9〜1F12.2秒と全体のバランスがよいラップで、なおかつラスト1Fが切れた。デビュー前の坂路追い切りでも動いていた馬ではあるが、緩急をつけて走ることができている点は成長ではないだろうか。

 先週の馬場差が「+0.3秒」。28日の時点で先週よりも時計を要しているので『+0.4秒』で馬場差を記録。29日は雨の影響が大きくなっているので『+0.7秒』で馬場差を記録している。

【CW/5F66.5秒】
 28日、29日の両日通じて、雨の影響がほとんどなかったと思えるのがCコース。雨の量を考えると、坂路馬場同様に時計を要する状態だと考えるべきなのかも知れないが、実際はさほど時計も遅くない。また、動きを見ていても、前半でゆったり入れば、後半はしっかり走れているといった感じ。

 28日は追い切り頭数がかなり少なく、29日は別ニュースでもお伝えしたように、来週の毎日王冠京都大賞典をはじめとして、重賞の追い切りがたくさん。10月15日に東京芝1800mで行われる府中牝馬Sに出走予定のシングウィズジョイ藤岡康太騎手(レースは田辺裕信騎手)が跨って、単走での追い切りだった。

 以前は行きたがるところがあって、予定しているよりも速い時計が出てしまうこともあった馬だが、この日は落ち着いた走り。全体時計も6F83.6〜5F68.8〜4F54.0〜3F39.5〜1F12.5秒と速すぎず遅すぎず。この感じで調整が進めば、ベストな状態でレースを迎えることができそう。

 先週の馬場差は「+0.5秒」。今週は全体的な時計の出方を見ていると、雨が降っていたとはいえ、決して走りにくい馬場ではない。よって、28日、29日とも『±0.0秒』で馬場差を記録した。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 今週の芝馬場は28日こそ追い切り頭数が少なかったものの、29日は次から次へと併せ馬が行われるような状態。雨の影響で馬場は緩く、追い切るたびに大きな芝の塊が飛びまくっていた。後半の時間帯には走路のほとんどが掘れており、状態が良いところを選んで走ることが難しいくらいになっていた。馬場差は28日、29日とも『+1.5秒』で記録している。

 ポリトラック馬場は28日の追い切りでも30頭近く、29日は休む間もなく追い切りが続くような状態。その中でも最も注目を浴びただろう馬がコロナシオン(栗東・池添学厩舎)。3頭併せの真ん中だったが、前半をゆっくり入った分、後半は切れて、6F84.6〜5F69.0〜4F53.5〜3F38.3〜1F11.5秒。真ん中から抜けてくるわけでもなかったので、見た目的には地味だったが、両サイドのプレッシャーを感じながらもしっかり走れたことは次週以降の動きにもつながってくるのではないだろうか。馬場差は28日、29日とも『-1.0秒』で記録している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。

(取材・写真:井内利彰)

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