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大阪杯がG1昇格 4・2阪神で開催 春の古馬中距離路線に

デイリースポーツ
  • 2016年10月18日(火) 06時00分
 JRAが17日、2017年度の開催、重賞日程の変更点などを発表した。デイリースポーツ既報通り、大阪杯がG2→G1に昇格。平地23個目のG1レースが誕生し、春の古馬中距離路線が整備される。来年は1月5日の中山、京都の両金杯で開幕。日本ダービーは5月28日、有馬記念は12月24日に行われる。例年と違い有馬記念が最終開催日ではなく、年末28日にも中山、阪神で開催。メインに2歳重賞・ホープフルS(中山、現在G1格付け申請中)が据えられる。

 これで中距離戦線を歩む古馬に、春の国内における明確な目標レースが設定された。来年で61回を迎える大阪杯のG1昇格が正式に決定。G2のG1昇格は97年のフェブラリーS以来で、06年に創設されたヴィクトリアマイル以来11年ぶりのG1レース誕生となる。

 同レースは直近3年(14年勝ち馬キズナ、15年ラキシス、16年アンビシャス)のレーティング平均が117・17ポンド。既にG1昇格条件の115ポンド以上を満たし、承認を得ている。別定戦から定量戦に変更され、桜花賞1週前の4月2日に施行。3月26日の高松宮記念を皮切りに大阪杯桜花賞皐月賞と4週連続でG1が開催される。

 JRAは昇格理由について、中距離適性を持つ一流馬の国内の春季競馬における出走機会を拡充し、魅力ある競走を提供するためと説明。近年、中距離馬がドバイや香港に遠征するケースが増加していたが、春に古馬中距離G1が日本国内に宝塚記念しかないという矛盾が解消される。
 これに伴い、前哨戦も整備。12月の中京で行われていた金鯱賞・G2を3月に移設。中山記念・G2と合わせ、優勝馬に大阪杯への優先出走権を付与することになった。

 もうひとつの大きな変更点が、有馬記念4日後の年末28日開催だ。JRA番組企画室は「15年の競馬施行規則改定で曜日に関係なく28日開催が可能に。翌年の金杯までが中11日となるため、出走機会の確保などを考えて決めた」と説明した。

 その日のメインとなる2歳重賞・ホープフルSはG1昇格を申請中。こちらは今年のレースレーティングが110・00以上なら条件を満たし、来年1月のアジアパターン委員会承認を経て昇格が決定される。

提供:デイリースポーツ

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