4月25日から28日まで北米フロリダ州オカラで開催された、OBSエイプリル2歳トレーニングセールの3日目(27日・木曜日)に、245万ドルというOBSセールにおける歴代最高となる超破格値が飛び出した。
日本円にして約2億7500万円で購買されたのは、上場番号793番の父ティズナウ・母ムーンバウの牡馬だ。同馬は、20日(木曜日)に行われた公開調教で、1Fとしては最速タイとなる9秒6という驚異的な時計をマーク。市場関係者の間で、最高値の候補と目されていたこの馬を購買したのは、
クールモアグループのM.V.マグナー氏の代理人を務めたJ.モイニハン氏だった。
母は未出走馬で、叔父にG3・ボールドルーラーHの勝ち馬バファムがいる同馬は、昨年9月にキーンランド9月1歳市場で、ブラッド・グラディ氏が12万5千ドルでピンフックした馬だ。ここでコンサイナーのボビー・ドッドを通じて同馬を245万ドルで売り抜けたグラディ氏は、わずか7カ月ほどの間に200万ドルを超える利益を得たことになる。
なおこのセールでは、公開調教で9秒8をマークした父
ファーストサムライ・母インディアンベイの牡馬が54万ドルで購買されたのを筆頭に、日本人によるとみられる購買が8頭あったことが確認されている。
(文:合田直弘)