「
新潟大賞典・G3」(7日、新潟)
直線半ば、
マイネルフロストが先頭に躍り出る。
サンデーウィザードは内から忍び寄り、馬体を併せに行った。そこからの長い長いマッチレース。熾烈(しれつ)を極めた攻防はゴール寸前、ウィザードの鼻面がグイと出た。5歳にして重賞初挑戦での勝利だ。
JRA重賞10勝目を挙げた
石橋脩は「道中は手応え良く進めたし、僕の指示通りに動いてくれました。ただ、楽にかわせるかと思ったけど、相手もさすがに重賞を勝っている馬。しぶとかったですね」と胸をなで下ろす。
昨年10月に500万下を勝ったばかりだが、今年は4戦3勝、3着1回と素晴らしい充実ぶり。山口助手は「本格化の要因は、無事に使えてきたことが一番でしょう」と言う。埋もれていた才能が完全開花。この先の中距離路線でも目が離せない存在になった。
提供:デイリースポーツ