6日にニューマーケットで行われたイギリス3歳牡馬3冠初戦のG1・2000ギニー(芝8F)は、2.5倍の1番人気に応えてチャーチル(牡3、父
ガリレオ)が優勝を飾った。
前半は馬群真ん中の4番手で競馬をしたチャーチルは、残り700m付近から鞍上R・ムーアが外埒沿いに誘導し、残り330m付近で先頭へ。前走、G3グリーナムS(芝7F)を含めて2戦2勝でここへ臨んだバーニーロイ(牡3、父エク
セレブレーション、4.5倍の2番人気)がゴール前で馬場中央を伸びたが、これに1馬身先着してチャーチルが優勝。同馬を管理するエイダン・オブライエン調教師は、これがこのレース8度目の優勝となり、1842年から1862年にかけて7勝したジョン・スコット調教師を抜き、歴代単独首位に立つことになった。
チャーチルは愛国産馬。昨年5月22日にデビューし、緒戦のメイドン(芝6F)で3着に敗れると、次走は
ロイヤルアスコットのLRチェシェイムS(芝7F)に挑み、ここで初勝利。以降は、G3タイロス(芝7F)、G2フューチュリティS(芝7F)、G1ナショナルS(芝7F)、G1デューハーストS(芝7F)と連勝街道を歩み、カルティエ賞欧州2歳牡馬チャンピオンに選出されている。
デビュー2戦目から6連勝で3度目のG1制覇を果したチャーチルが次走、G1ダービー(芝12F10y)へ向かい、2冠に挑むかどうかが、今後の大きな焦点となっている。
(文:合田直弘)