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ミッキークイーン浜中騎手「もっともっと勝てる馬」/ヴィクトリアM共同会見

  • 2017年05月10日(水) 20時00分
ミッキークイーンに騎乗予定の浜中俊騎手

――前走の阪神牝馬S、快勝でしたね。
浜中 はい、直線ですごくいい瞬発力をみせてくれていい内容だったと思います。

――1年6か月ぶりの勝利でしたね。
浜中 そうですね。久しぶりにミッキークイーンと勝つことが出来てよかったです。

――休み明けでしたね?
浜中 いい状態だったので自信がありました。

――通算13レース中、12レース手綱を取っていますね。
浜中 はい、ずっと乗せていただいていますし、嬉しかったです。

――その後についてはいかがですか?
浜中 はい、順調に来ていると聞いています。年齢を重ねて精神的にドッシリしてきていて、成長を感じますね。

――昨年は勝てない1年でしたが、今年はいいスタートを切れました。
浜中 もっと、もっともっと勝てる馬だと思います。今年は緒戦を勝っていいスタートを切れましたのでね、もっとGIタイトルを増やしたいという思いはあります。

――何が昨年と違いますか?
浜中 昔から変わらずに走ることに対して一生懸命ですが、それが落ち着いてきてもいい意味で変わらずに来ているところですね。そのように精神面がドッシリしたことでゲートも安定してきました。若いころはゲートの中でソワソワしちゃう部分がありましたが、今はないですね。

――スタートは安心できると?
浜中 マイルという距離ですから、スタートをしっかり決めれば大事に乗れますので。そういったひとつの不安(ゲートについて)は今のところ、なくなってきていると思います。

――昨年は惜しい2着でした。
浜中 昨年は残念でしたけれども、今年はその雪辱といいますか。いい結果が出せればと思います。

――昨年は浜中騎手のケガからの復帰戦でもありました。
浜中 そうですね。自分も迷惑かけていましたのでね。今年は昨年以上に僕もいい騎乗ができるように頑張りたいです。

――浜中騎手にとってミッキークイーンはどういう馬ですか?
浜中 やはりデビューからずっと乗せてもらっている馬ですし、GIタイトルも獲らせていただきました。思い入れの強い1頭です。

――昨年はコンディション面で苦しんでいたという情報もあります。
浜中 正直、昨年の秋は一時は引退かもという話もありましたが、そういうところから立ち直ってくれて、こうやって走ってくれているというミッキークイーンの気持ちの強さには感動を覚えます。その分、この馬と一緒に戦いたいな、という気持ちが強くなりました。

――阪神牝馬Sで完全復活といえますか?
浜中 いいかたちで勝てましたので。この馬のポテンシャルがあれば、もっともっと活躍できると思います。

――ヴィクトリアマイルではどんなレース運びを考えていますか?
浜中 まずはスタートをしっかりと決めて、流れに乗って競馬ができれば。ミッキークイーンのことは信頼していますので、あとは自信を持って乗りたいなと思います。

――最後にひとこと。
浜中 昨年は自分もケガから復帰した週ということで、僕が重荷になっている部分もあったと思うし、彼女が助けてくれている部分もありましたので、今年は自分が重荷にならないように、ミッキークイーンがいい走りをできるようサポートできればという思いがあります。いい結果を出せるように頑張りたいです。


ミッキークイーンを管理する池江泰寿調教師

――阪神牝馬S、快勝でしたね。
池江 感動しました。いろんなことがありましたし、ようやく復活してくれましたからね。

――1年6か月ぶりの勝利でした
池江 …そんなに長かったですか。よく本当に頑張ってくれました。

――どん底の時があったとのことですが、そのことについてお聞かせいただけますか?
池江 昨年のヴィクトリアマイルの後に宝塚記念を目指していましたが、ちょっと捻挫しまして、靭帯も痛めて。かなり重篤だったので引退も考えたんですが、牧場のスタッフがよく治してくれました。その後、エリザベス女王杯でも本当によく頑張ってくれましたが、そのあと有馬記念の前あたりからしっかりとコースで追えるようになりました。今はもう患部も固まって、心配なくしっかり調教も出来ています。

――現在はケガ前以上の状態でしょうか?
池江 ケガ前以上か以下かわかりませんが、患部は固まってしっかりCWコースで踏み込んで乗り込んで、というところですね。

――前走は休み明けでの勝利でしたね。
池江 休み明けはあまり動く馬ではないのですが、しっかり調教を積めたというのは大きかったですね。

――メディアでは完全復活という文字が踊りますが?
池江 完全復活もしていますし、年を重ねて精神的に落ち着きも出ています。完全復活というよりも昔以上の能力を出してくれていると思います。

――年齢を重ねてレースにいい部分が出てきたと?
池江 ええ、精神的に落ち着いているのでカイバもしっかり食べています。一番大きいのはゲート内の駐立が安定したことだと思います。

――その後、この1か月の調整過程は?
池江 レース後は在厩のまま調整してきました。今日は単走、半マイル、馬なりだったんですけども、先週、先々週はウッドチップコースで長めからビッシリやっています。もちろん前走使った上積みがあり、いい状態で臨めそうですね。

――1週前はどのような追い切りをされましたか?
池江 しっかり息を整えなければいけないので、心肺能力を高め、1週前にしっかりやることで筋肉量を増やすとか、精神的にも競馬に向かっていくように“闘魂注入”ということをしました。

――今週はどのような意図で行いましたか?
池江 追い切りは先週で終わって心肺機能はもう出来上がっているので、今週は緩やかに気道の収縮している部分を広げるような調教をしました。今回は追い切りではないので、そんなに反応は重要ではないのでね。ある程度のスピードで走らせました。脚さばきは軽快ですし、落ち着いていましたし、いい調整が出来たと思います。

――昨年と同じローテーションですが中身が違いますね。
池江 昨年はマイルが久々で対応しきれないところがありましたが、昨年2回マイルを使ったことで今年は対応できています。ゲートの駐立が良くなったので五分で出られるようになりました。

――昨年は放牧をはさんでいましたね。
池江 昨年までは精神的に不安定だったので、レースの後は牧場でゆっくりさせてからでないと次のレースに向かえなかったのですが、今回はその辺の心配がなくなりましたね。

――改めて、この馬のストロングポイントは?
池江 勝負根性だな、と思います。気持ちで走る馬だと思います。

――浜中騎手もかなり気合が入っているようです。
池江 昨年、彼も怪我があったりして厳しい1年だったと思います。ミッキークイーンも去年は未勝利で厳しい年でした。この二人がまた笑顔でレースを終えられるのを見てみたいと思います。

――どのようなレースを期待していますか?
池江 ゲートは安定してきましたが、もともと不安なところがあったのでやっぱりゲートを重視しています。あと、加速に時間がかかるので助走のできるスペースをしっかり確保して早めに吹かしていく。この2点ですね。

――最後にひとこと。
池江 おそらく1番人気にしていただけると思います。二年前はGIを二つ獲らせていただいてJRA賞もいただきましたが、昨年は未勝利で期待を裏切りましたので、なんとかここでファンの皆さんの期待に応えて、ミッキークイーンが牝馬ナンバーワンだと証明したいと思います。

(取材・写真:花岡貴子)

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