「ダービー・G1」(28日、東京)
藤沢和雄調教師がついにダービーを勝った。今年のダービーはルメールの“神騎乗”に尽きる。ダービーにおいて、13→14→2→2番手という各コーナーの通過順は信じられない。
レイデオロはスタート後、後方の位置取り。鞍上の判断で、2角過ぎからポジションを上げて3角で2番手に進出。そこで折り合いをつけ、直線半ばで抜け出した。
前半5Fの通過は何と63秒2の超スロー。レースラップの公表が始まった86年以降で最も遅い通過タイムとなった。それでもあそこから動くことはダービーのような大一番では“あり得ない”騎乗。まさに強心臓の持ち主だ。レースの上がり3Fが33秒8と速くなったことからも、もし動いていなければ、後方から届かず敗れていただろう。馬の力を信じ切り、結果をきっちり出した名手の騎乗に拍手を送りたい。
2着
スワーヴリチャードはやはり典型的な
サウスポーなのだろう。
皐月賞時とは走りが明らかに違った。1番人気
アドミラブルは3着まで。前半は勝ち馬と同じ位置にいたものの、
M.デムーロは直線勝負に懸けた。この日の流れでは、同馬を含めて後方待機組にはVのチャンスはなかった。
提供:デイリースポーツ