海外遠征後の帰国初戦というのは、どうにも手を出しづらい。遠征の疲れが中身の部分までしっかり取れているかどうか、なかなか判断しづらいし、日本ではありえないような惨敗を喫した後などはなおさらだ。
28日の交流JpnI
帝王賞(大井ダート2000メートル)に出走する
ゴールドドリームは、前走のドバイワールドCで大差のどん尻負けに終わっている。2週後に迫った帰国初戦で本来のパフォーマンスを見せることができるかどうか…。その
ジャッジはなかなか難しい。
平田調教師はドバイの敗因を「いろいろあったと思うよ。メイダンみたいな小回りが合わなかったのもあるし、メチャメチャな道悪になってしまったのもこたえた。ダートというより泥みたいな馬場になっていたからね。キック
バックもすごかっただろうし、騎手(モレイラ)は距離が長かったとも言っていた」と振り返る。要は複合的な要因が重なっての惨敗ということか。
「本来なら
南部杯から、と思っていたけどね。状態がすごくいいから
帝王賞を使うわけだし、今度はこの馬らしい競馬を見せてくれると思う」
帝王賞でガラッと変わるようなら、まさにGI馬の復権となるが果たして…。
ゴールドドリームと同じように複合的な理由でドバイで惨敗(UAEダービー=12着)したのが
アディラートだ。
「向こうのダートは雨が降ると余計に力がいるみたいな感じで、粘土みたいなダートになっていましたから。現地では落ち着いていると思っていたのですが、どうも放牧と勘違いしていたみたい。気が抜けてしまっていたようだし、競馬でも外を回らされましたから」(野見山助手)
この
アディラートが日曜の東京(青梅特別)で本来のパフォーマンスを見せられるかどうかが、
帝王賞=
ゴールドドリームのヒントにもなりそうだ。
(栗東の坂路野郎・高岡功)
東京スポーツ