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ベルーフなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

  • 2017年07月27日(木) 11時30分
 このところ、暑さのことばかり触れている冒頭だが、やはり今週もそれが話題の中心。ひと頃の蒸し暑さはなくなった印象を受けるが、それでも夏負けして不思議ない環境は続いている。

 先週のパドックを見ていても、汗をびっしょりとかいている馬、そうでない馬。極端に分かれているレースもあったが「しっかり汗をかいている場合は、きちんと水分補給できれば問題ない。むしろ汗をかかないと熱が中にこもるので、熱中症にもなりやすいはず」とある厩務員。日差しがなくても気温と湿度で大量に汗をかいても不思議ない時期だけに、このあたりはパドックでしっかり確認すべきだろう。

【坂路/4F51.9秒】
 26日。一番時計はレントラー(栗東・松永昌博厩舎)の4F50.2秒。自己ベストを大幅に更新する数字だけに、現在の好調ぶりを示しているといってよいだろう。ただ、4F50.6秒のハッピーマテリアル(栗東・沖芳夫厩舎)がこれに続いただけに、走りやすい馬場状態は先週から続いている印象を受ける。

 アイビスSDに出走予定のラインスピリット(栗東・松永昌博厩舎)は、岩田康誠騎手が跨っての単走。鞍上は動きに合わせて、軽く拳を動かす程度だったが、4F53.2〜3F38.3〜2F24.6〜1F12.0秒。追い切り直前にDPコースをキャンターしていたが、この時からジョッキーと手が合っている印象で、この走りがレースでもできればといった感じ。

 27日。一番時計は別ニュースでお伝えしたネロ(栗東・森秀行厩舎)の4F50.3秒。追い切り頭数が少なかったこともあり、全体的な時計としては、4F52秒を切った頭数は少なかった。ただ、ラスト1F12.0秒が5頭もいたことを思えば、走りやすい馬場であることは間違いない。

 先週の馬場差は「-0.2秒」。25日の夜に雨が降っていたので、馬場が重くなることを懸念していたが、実際に時計に影響を及ぼしていない。今週の馬場差は26日、27日とも先週と同じ『-0.2秒』で記録している。

【CW/5F66.5秒】
 坂路の項にも記したが、25日の夜に雨が降り、ダート馬場に関しては明らかにその影響を受けた時計が出やすい状態。よって、ウッドチップはたっぷり水分を含んで走りにくい状態と思われたが、実際には時計に影響があるほどではなかった。

 26日の追い切りで目立った動きは、今週の不知火特別を予定しているトウカイシェーン(栗東・北出成人厩舎)。先週も素晴らしい動きだったが、この日も6F80.6秒で、ラスト1Fが12.1秒。休み明けになるが、降級戦でもあり、ここはきっちりと結果を出してくれそうな気がする。

 27日の朝一番の馬場で追い切ったのは、小倉記念(8月6日・小倉芝2000m)の出走を予定しているベルーフ(栗東・池江泰寿厩舎)。シャルドネゴールドに先行する内容だったので、負荷としてはあまり強くないが、最後の直線で仕掛けられてからの反応が好調時のそれ。先週の動きと比較しても、明らかに反応が良くなっており、やはりこの時季が良いのではないだろうか。ちなみに時計は6F84.1〜5F68.4〜4F53.8〜3F39.4〜1F12.2秒。

 ちなみに27日は前日よりも時計が出やすい馬場状態だったが、それを考慮しても機敏な動きを見せたのはエッジースタイル(栗東・高橋義忠厩舎)。荻野極騎手が騎乗で単走だったが、軽い走りで6F78.8秒。前走500万下を勝っての休み明けだが、まだまだ成長していきそうな勢いを感じる動きだった。

 先週の馬場差は「±0.0秒」。今週は全体的な時計の出方を見ていても、先週以上に時計が出た印象。よって、26日の馬場差は『-0.5秒』で記録。27日に関しては、さらに時計が出やすい印象を受けたので『-0.9秒』で馬場差を記録している。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 今週の芝馬場は少ないながらに追い切りが数頭。その様子を見ていると、大きな芝の塊が飛んでおり、実際の時計もラスト1Fは遅くなっている。よって馬場差は『+1.5秒』で26日、27日ともに記録している。

 ポリトラック馬場の追い切り頭数は先週と変わらない。雨が降った翌日ということもあり、26日の5F一番時計はジルダ(栗東・友道康夫厩舎)の60.3秒。かなり走りやすい状態だったことは間違いない。馬場差は26日、27日とも『-1.5秒』で馬場差を記録している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。

(取材・写真:井内利彰)

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