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オーヴィレール出走できず…ならばファインニードルに託す/トレセン発秘話

東京スポーツ
  • 2017年08月18日(金) 18時00分
「まるで重賞を勝った時のような雰囲気でしたよ」とは羽月調教師。何のことかといえば先週、1年ぶりに戦線に復帰し、土曜札幌7Rのアグネッタで見事勝利した三浦皇成のことだ。

「見えるところに奥さんのほしのあきさんがいたのもあったんでしょうけど、かなりの人が集まっていて、歓声もすごかった」と管理トレーナーもビックリの場内の盛り上がりだったという。

 それにしても、復帰週にいきなり3勝して、日曜のエルムSでも8番人気のドリームキラリを3着に持ってきたのだから、三浦の活躍は目を見張るものがあった。やはりジョッキーは競馬に乗ってこそ輝く。

 一方、馬もレースに出ないことには脚光を浴びることもない。

「いや〜参りました。新聞でもウチのが出られそうなことが書いてあったんですけど結局、補欠とは…」と苦虫をかみ潰したような表情を見せたのは北九州記念オーヴィレールを使う予定だった今野厩舎の藤原助手だ。

 当初はポメグラネイトが新潟のNST賞に回るという話があったため、出走順19番目のこの馬が繰り上がると見られていたのだが、最終的にポメグラネイトは鞍上・岩崎で北九州記念に向かうことが決定したことで、出走できなくなってしまった。2走前の鞍馬Sでは人気のキングハートとクビ差の競馬。“出られれば好勝負”と記者も目をつけていただけに、厩舎スタッフと同じくらいガックリである。

 競馬はゲートに入らないことには何のチャンスも生まれない。本命候補の“消滅”に軌道修正を余儀なくされた今年の北九州記念は「前走(水無月S=1着)より今回の方がデキは良さそうだし、(ミルコ)デムーロが引き続き乗ってくれるのも頼もしい」と新村厩務員が手応えを見せるファインニードルに託すしかないか。

(栗東の坂路野郎・高岡功)

東京スポーツ

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