14日に英国
ケンプトンパーク競馬場で行われていたイヴニング開催で、出走馬に帯同して臨場していた厩務員が、担当していた馬に蹴られて亡くなるという痛ましい事故があった。
亡くなったのは、
アマンダ・
ペレット厩舎で厩務員を務めていたケン・ドゥーリーさん(50歳台)。
ペレット厩舎はこの日、第6競走に組まれていたハンデ戦(AW8F)に、ザウォリアー(セン5)と
ミスターボッシーブーツ(セン6)の2頭を出走させており、それぞれ2着と5着で入線。事故は、ドゥーリーさんが2頭とともに厩舎地区に戻った直後に起きたと見られているが、2頭のうちのどちらがドゥーリーさんを蹴ったかは明らかにされていない。ドゥーリーさんは頭部に激しい損傷があり、即死に近い状態であった模様だ。
ドゥーリーさんは、
ペレット厩舎に務めて7年目というベテランで、それ以前には騎手としての経験もある他、騎手学校でコーチ役を務めたこともあるなど、馬の扱いには非常に長けた人物として知られていた。
なお、このアク
シデントの後、臨場していた医師・医療補助員が全て、事故のあった厩舎地区に馳せ参じたため、主催者の
ケンプトンパーク競馬場は、以降のレースを万全の態勢で施行することは困難と判断。予定されていた全8競走のうち、第7競走と第8競走の施行を中止している。
(文:合田直弘)